薛龍奎、楊徳昌主編 中国書籍出版社 2012年4月刊 15,120円
1850年代以降、李鴻章、張之洞など洋務派の主宰により創建された北洋水師、南洋水師及び福建や広東地方の海軍は、中国の近代的な海軍の濫觴と見なされている。本書は、数多くの歴史写真や図版を用い、中国海軍博物館の大量の文献資料をベースとし、「図説」の形式で中国近代海軍の創建―発展―衰退―消滅の歴史、19世紀後半の中国の国防に果たした役割、中国近代海軍に関する主要な歴史事件や歴史人物などを紹介する。《図説中国海軍》シリーズの1点。
364114 『梁帯村里的墓葬 ― 一份公共考古学報告』
陳燮君、王煒林主編 北京大学出版社 2012年5月刊 4,672円
2005年以降、陝西省韓城市梁帯村にある約900の西周・東周の墓葬に対し、行われた考古発掘調査によ出土された大量の玉器及び青銅礼器・木俑・漆鼓・石磬は、両周考古の重大な成果と見なされている。とりわけ芮国の国君の墓葬である第27号大墓で発見された数多くの副葬品は、文献史料に殆ど記載されていない「幻の国」芮国の実態を知る重要な手掛かりとして、重視されている。本書は、この考古発掘調査の報告集であり、下記の論文を収録。
364120 『王季重集』
[明]王季重著/任遠点校 浙江古籍出版社 2012年4月刊 7,875円
王季重(1572-1646、浙江山陰の出身)は、明末清初の重要な詩人であり、その詩文は、明末の文壇に「如入幻国、詭変莫窮」と高く評価されたが、王季重の詩文を網羅的に収録する《王季重集》は、清政権に対する不満の文言が随所見られるため、乾隆年間、刊行禁止となった。本書は、明万暦・崇禎年間に刊行された《王季重集》をもとに編纂された《王季重集》の新しい点校本。《浙江文叢》シリーズの1点。
364121 『王冕集』
[元]王冕著/寿勤沢点校 浙江古籍出版社 2012年5月刊 5,250円
王冕(1287-1359、浙江紹興諸曁の出身)は、元末明初における著名な画家、詩人である。荷花(蓮の花)画を代表とする王冕の写意花鳥画は、元明の画壇で重要な地位を占めており、《王冕集》に収録されたその詩文も「清新雅淡、言之有物」と高く評価されている。本書は、四庫全書版を底本とし、邵武本や《元詩選》などを参照して編纂された《王冕集》の新しい点校本。《浙江文叢》シリーズの1点。
364122 『思復堂文集』
[清]邵延采著/祝鴻傑点校 浙江古籍出版社 2012年4月刊 9,450円
《思復堂文集》は、黄宗羲・万斯同・全祖望・章学誠と並ぶ清初浙東学派の重鎮邵延采の代表作である。本書は、徐友蘭刊本を底本とし、傅節子手校康熙本などを参照し、様々な邵延采研究の成果を踏まえて編纂された《思復堂文集》の新しい点校本。《浙江文叢》シリーズの1点。
364123 『宝刻叢編』
[南宋]陳思編著 浙江古籍出版社 2012年5月刊 16,296円
南宋理宗時期の出版家陳思により編纂・刊行された《宝刻叢編》20巻は、秦石鼓文や詛楚文から五代までの碑刻及び一部の銅鉦・銅鐘・鉄器の銘文や法帖の目録を地域別・年代順に収録する宋代における金石学の重要な著述である。各碑刻作品に付している題跋の多くは、《集古録》《金石録》《隷釈》《隷続》《諸道石刻録》《訪碑録》《京兆金石録》《復斎碑録》《曾南豊集古録》《資古紹志録》など現存していない典籍から引用したものであり、史料価値が極めて高い。本書は、道光18年(1838年)劉喜海刻本、咸豊時期粤雅堂叢書本、北京図書館蔵宋抄残本などを参照して編纂された《宝刻叢編》の新しい点校本。《浙江文叢》シリーズの1点。
364124 『歴代両浙詞人小伝』
周慶雲纂輯/方田点校 浙江古籍出版社 2012年6月刊 予価7,875円
清代・民国の学者周慶雲(1866-1934)により編纂された《歴代両浙詞人小伝》は、大量の文献資料に基づき、唐五代から清末までの浙江出身或は浙江で活躍した1,000余人の詞人の略伝を収載するほか、それぞれの作品に関する評論をも掲載し、資料価値が高い。本書は、《歴代両浙詞人小伝》の新しい点校本。《浙江文叢》シリーズの1点。
364125 『中国国民党史稿(全3冊)』
鄒魯著 東方出版中心 2012年1月刊 6,195円
国民党の元老鄒魯(1885-1954)が1925年に著述した本書は、「組党」「宣伝」「革命」「列伝」の4つの篇に分け、興中会が創立された1894年から北伐前の1925年までの国民党の歴史や重要な歴史事件・歴史人物などを詳細に記述し、史料価値が高い。
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