2012年7月20日金曜日

[催事情報] シンポジウム アジアからの世界史像の構築とアイデンティティの創生――中国・韓国・日本の視点から(9/15,16)

 
【催事情報】
小社に寄せられた、中国関係のイベント・シンポジウムなどの情報をご紹介いたします。最新の情報はコチラでご確認ください。

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■成蹊大学アジア太平洋研究センター共同研究プロジェクト 「多元的世界の構築とアイデンティティの創生―アジア・中国の磁場から」
 明日のアジア、明日の日本、明日の世界を問う!
  アジアからの世界史像の構築とアイデンティティの創生――中国・韓国・日本の視点から


【開催趣旨】 激動する世界、超大国の道を歩む中国、緊張を増す朝鮮半島、混迷する日本……、西欧近代への抵抗と反撃の歴史過程を経て、それぞれに固有の近代化により創り出された“アジア”は、終わりなき変革と改革の内に、新たな自己形成の道を歩み続けている。対立と葛藤をはらみつつ、生み出される“アジア”の多様性は、西欧的価値を軸として展開されるグロバリーゼーション下の現代世界において、いかにして多元的世界を構築しうるのか? 多様な“アジア”の歴史参入により、世界はいかなる明日を作り出せるのか? 私たちは、今、鋭く、深い問いに直面している。本シンポジウムもこれらの問いに応える試みの一つとして企画された。基本課題は、中国を中心とする“アジア”世界が、それぞれに固有のあり方を通して、アジア参入による新しい世界史--多元的世界を拓く可能性を、日韓中の視点から検討することにある。この課題に即して、プログラムを四つのセクションにより構成した。はじめに近代アジア世界の構造的分析により、中国の過去と現在の考察に画期的な成果を挙げられた濱下武志教授による基調講演「グローバル・ヒストリーのなかのアジアのアイデンティティ」、次いで“アジア”の多様性を生み出す根底となる近代化をめぐる三報告――朝鮮半島からの視点を拓く福原報告、日韓中近代化の現在、過去、未来を見つめる光田報告、アジア抵抗の時代に生まれた“魯迅”像を通して日韓中の異相性と共通性、明日への連係性をさぐる湯山報告(第二部)、そして終わりなき変革の道を歩む中国革命の思想史的意義を独自の視点から掘り起こす孫歌報告(第三部)、最後に、宇野重昭教授による東アジアの磁場からの世界史像構築を展望する統括報告(第四部)である。各報告による考察、分析に、最終論壇での質疑、討議も交えて、明日の“アジア”、日本、そして多元的世界を生み出す新しい世界史像構築の課題に挑んでいきたい。

▼日時:9月15日(土)、9月16日(日) 13:00-17:00(各日共)
▼場所:成蹊大学 4号館ホール(9/15)、8号館101教室(9/16)
  〒180-8633 東京都武蔵野市吉祥寺北町 3-3-1
  TEL:0422-37-3549(成蹊大学アジア太平洋センター)
  URL:http://www.seikei.ac.jp/gakuen/accessmap/
▼参加費:無料
  ※会場の整理上、できれば事前に参加希望をいただければ助かります。お申込みがなくてもご参加いただけます。
▼お問合せ:法学部湯山宛て
  E-mail:yuyama@law.seikei.ac.jp TEL:0422-37-3876
▼プログラム:
 [9月15日] 13:00-17:00
  【第一部】 基調講演
  「グローバル・ヒストリーのなかのアジアのアイデンティティ」
    濱下武志(中山大学アジア太平洋学院院長・教授、東京大学東洋文化研究所名誉教授、龍谷大学客員教授)
  【第二部】 アジア・中国の磁場から――それぞれの近代化
  (1) 「通底する「朝鮮半島問題」の論理――北の核と領土」
     福原裕二(島根県立大学准教授)
  (2) 「日韓中近代化の比較――過去・現在・未来」
     光田剛(成蹊大学教授)
  (3) 「反芻から創生へ――日韓中“魯迅”像の考察」
     湯山トミ子(成蹊大学教授)

 [9月16日] 13:00-17:00
  【第三部】 社会変動から見出される原理
   「中国革命――その思想史的意義」
     孫歌(中国社会科学院文学研究所教授)
  【第四部】 総括報告
   「アジアから見える新しい世界史像」
     宇野重昭(島根県立大学名誉学長・成蹊大学名誉教授)
  【質疑・討論】
    会場からの質問と報告者の回答を中心に

  司会:光田剛、湯山トミ子

  [交流会]
  日時:9月16日(日) 17:30-19:00
  会場:成蹊大学10号館12階ホール

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