2007年10月18日木曜日

~袁枚門下女流詩人たちの生き方を克明に考察~


『清代の女性詩人たち-袁枚の女弟子点描』
  蕭燕婉著 中国書店 2007年10月 5,880円

 清代の風流才子袁枚(1716-1797)は、晩年50名余りの女弟子を取って詩を教え『随園女弟子詩選』を公刊するなど、絢爛たる風雅な文学の交流を繰り広げた。本書では、清代において作詩の才能を花開かせた袁枚門下の女流詩人たちの生き方を克明に考察し、その精神を探る。袁枚女弟子の実態を各々の著作によって検証するとともに、男性文人を含めた清代文学の特徴を照射、浮き彫りにする。

《 主 要 目 次 》
 袁枚女弟子研究の意図と視角
 閨秀詩人駱綺蘭小伝
 駱綺蘭の『聴秋軒閨中同人集』および『聴秋軒贈言』について
 閨秀詩人鮑之[艸/惠]の生涯とその紀行詩
 閨秀詩人席佩蘭の文学
 閨熟師としての帰懋儀の生涯と文学
 閨秀詩人屈秉[竹/均]と蕊宮花史図について
 閨秀詩人金逸の生涯とその文学
 日本に紹介された『随園女弟子詩選』について
 袁枚女弟子の種々相とその影響
 資料編

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