2007年10月10日水曜日

~栽培植物から、世界的視野で東西文化交流を論じた著作・日本語訳~


『古代イランの文明史への中国の貢献』
  ベルトルト・ラウファー著・杉穎夫訳 新風舎 2007年9月刊  2,993円

著者ベルトルト・ラウファー(Laufer, Berthold 1874~1934)はドイツ系アメリカ人で東洋学者・人類学者。『The Giraffe in Histry and Art』(邦訳『キリン伝来考』)の著作などで知られる。
本著は『Sino-Iranica』(1919)の初めての日本語訳。多言語に精通していた著者が、広範かつ類を見ない栽培植物などの伝播・移動を系統的に記述、中国文明の構造の中にある古代イランの地層を見出し、その密接な関係を多角的に紐解く。

《 主 要 目 次 》
序 論
第1章 イランから中国に導入された植物および産物
第2章 マラヤの波斯とその産物
第3章 ペルシャの織物
第4章 イランの鉱物、金属および宝石
第5章 ササーン政庁の官職名
第6章 中国からイランに導入された植物および産物
付 I モンゴル語に出現するイラン語の要素
付 Ⅱ トルコ語に出現する中国語の要素
付 Ⅲ Abu Mansur Muwoffogのペルシャ薬理学に出現するインド語の要素
付 Ⅳ メボウキ
付 V  チベット語に出現する外来語に関する追加ノート

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