2008年3月27日木曜日

『日中戦争とイスラーム』~日中戦争期の軍部の対イスラーム政策を実証的に分析~


『日中戦争とイスラーム 満蒙・アジア地域における統治・懐柔政策』
  坂本 勉 編著 慶應義塾大学出版会 2008年3月 5,040円

 日中戦争期における日本の対イスラーム政策を外務省外交史料館、防衛省防衛資料室、イギリス・パブリック・オフィス所蔵の外交文書、トルコ語史料などの一次資料から実証的に分析。
 満蒙から東南アジアへと日中戦争が拡大していく過程で戦略的な重要性が高まるイスラーム教徒住民に対する日本の政策的取り組みを諜報・工作活動、統治・支配の面から解明する。

《 目 次 》
 序(坂本勉)
 第1章:アブデュルレシト・イブラヒムの再来日と蒙疆政権下のイスラーム政策(坂本勉)
 第2章:南満洲鉄道株式会社の諜報ネットワークと情報伝達システム――一九三〇年代後半のイスラーム関係満鉄文書をめぐって(白岩一彦)
 第3章:オスマン皇族アブドュルケリムの来日(メルトハン・デュンダル)
 第4章:東京回教団長クルバンガリーの追放とイスラーム政策の展開(松長昭)
 第5章:「大東亜」戦争期の対イスラーム政策(倉沢愛子)
 索引

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