2009年7月10日金曜日

『新群体事件観-貴州甕安“6・28”事件的啓示』~中国における報道の自由の「進歩」と「限界」を示す一書

 
『新群体事件観-貴州甕安“6・28”事件的啓示』
  劉子富著 新華出版社 2009年4月刊 2,131円

「貴州瓮安事件」とは、2008年6月22日に発生した女子中学生死亡事件を巡る公安当局の対応に怒った貴州省黔南布依族苗族自治州瓮安県の住民が、同月28日に起こした大規模な暴動をいう。本書は新華社の高級記者である著者が取材記録を元に、地方における民衆の不満表出の典型例として、同事件発生・拡大の経緯と当局の対応について記述する。原因となった女子中学生死亡事件に関しては深い追求がなされておらず、当局の見解を踏み越える内容ではない。
「以前ならメディアで事件報道がさえされることさえなかったことを考えれば、このような本が出されるようになっただけでも、一歩前進である。だが、内容的にはまだまだ十分なものではない」・・・大手ネット書店のサイトに書き込まれた左記の読者レビューが、本書の限界と価値を同時に表していると言えよう。  【在庫僅少】

《 目 次 》
 序:単光鼐
 前言
 第一章 偶発案件引発群体事件
 第二章 学生打砸搶焼衝在前
 第三章 丟掉“現場第一原則”
 第四章 一時的政績,幾代人的災難
 第五章 社会管理軟弱無力
 第六章 以大智慧大勇気割掉“毒瘤”
 結束語

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