2009年7月15日水曜日
『駁案匯編』『刑部比照加減成案』~清代の重要法律文献二種を点校・初出版~
『駁案匯編』
『刑部比照加減成案』
法律出版社 2009年4月刊 各7,203円
《駁案匯編》は清・乾隆元年から49年まで当時の刑部が再審や改正の命令を下した案例に基づき編纂された、中国法制史上最も著名な駁案集。近年、成案制度研究の進展とともにその重要性が再認識され、中国古代司法の実態を理解するのに不可欠な文献と位置づけられている。
《刑部比照加減成案》は、清代の地方長官が《大清律例》に規定のない案件について、刑部に提出した報告書及び刑部の回答を数多く収録。当時の比照断罪の原則・理由・方式などを如実に示す、清代司法実践研究における貴重な一次的資料。
この重要な法律文献二種に上海・華東政法大学の法律史学者たちが標点を加え入念に整理・校勘を附したのが本書である。点校本は初めての刊行であり、『《刑案匯覧》全編(点校本)』(法律出版社・2007年)に続く、清代司法制度研究に欠かせない基礎資料といえる。 【在庫有り】
《 関連新着書籍 》
『情感、循吏与明清時期司法実踐』(上海三聯法学文庫)
余忠明 著 上海三聯書店 2009年4月刊 2,793円
「名幕賓」と呼ばれた汪輝祖(1730~1807)を例に挙げ、明清時期における司法実践に現れた「情法兼顧」の感情伝達の文化的意義及び心理要素を論述。その司法風格と伝統的儒学の審美理念との関係を明らかにする。「明清中国司法的心態模式」「循吏与明清中国的司法実践」「清代中国司法裁判的形式化与実質化」の3章で構成。滋賀秀三氏などの国外先行研究にも目が通されており、詳細な註・参考文献が全頁に施されている。 【在庫有り】
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