『日本発展報告 2009（附CD-ROM）／日本藍皮書』李薇 主編 社会科学文献出版社 2009年08月刊 5,806円
中国社会科学院日本研究所の専門家約30名が執筆した、初の「日本青書」。同研究所は2000年から昨年まで、「日本発展報告」のタイトルで年1回研究成果の発表をしてきたが、今年から「青書（藍皮書）」に格上げとなった。
巻頭の総報告では、55年体制崩壊以来の政治混乱、国際金融危機、社会構造の変化に伴う格差拡大などの要因により、日本社会が大きな転換点にあることを指摘。続く分野研究では、経済・政治・外交・中日関係・社会文化等の各テーマに沿って、2008年から2009年春までに起こった出来事を対象に、中国側の視点から分析・報告をおこなっている。
日朝関係について分析した「外交篇」では、日本の戦後処理の問題点を指摘する一方、事態の進展には朝鮮側の拉致問題への誠実な対応が必要だとしている。また、2008年1月の“毒入り餃子事件”にも言及されており（「経済篇」）、中国側の管理体制の問題点を認めるなど、従来の中国政府の公式見解より踏み込んだ記述が多く見受けられる。
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目次：
総報告
2008年的日本：転型中的危機応対
経済篇
2008年日本経済回顧与展望
影響日本経済的国際因素——以探討2008年第四季度日本経済大幅度下滑原因為重点
財政預算与財政制度改革
国際金融危機下的日本金融市場与金融政策
油価高啓与政府的中小企業対策
日本建築物抗震防災整修挙措新動向
“毒餃子事件”与食品安全問題
日本的東亜経済一体化構想及動向
政治篇
2008年日本政治回顧与展望
麻生内閣与自民党派閥政治
首相更迭与公明党的発展及未来走向
日本安全防衛領域的主要動向
日本自衛隊与中日防務交流
･･････（目次をすべて表示）
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