速報［9月4日］～これから入荷・発売する本

　
322139 『中国辺疆社会調査報告集成（全12冊）』
　　　　広西師範大学出版社　2009年9月刊　204,750円
　本書は、民国時期に行われた貴州・四川・広東・広西・西蔵・甘粛・新疆・内蒙古など当時の辺疆地区の社会調査報告46種を、それぞれ学者の簡明な評論を付して収録する。その内容は、各地の政治・経済・教育・宗教・社会生活などの広範囲にわたる。

322138 『蘇州道教芸術集』
　　　　上海社会科学出版社　2009年8月刊　7,560円
　本書は下記の3つの部分から構成される。第一部分、蘇州道教的醮事：数十枚の図版を用い、蘇州道教の斎醮儀式を記録。とりわけ玄妙観正一道派の「全符」「全表」「火司朝」などの科儀楽舞の曲目の運用・串接と使用楽器・瑶台偈や穿歩虚などの群舞・独舞歩罡踏斗の位置や歩法などについては、詳細に紹介されている。第二部分、蘇州的道教音楽：文章「蘇州的道教音楽」は、蘇州道教音楽の源流・特徴・音楽の独創性、蘇州道教音楽の中国民族音楽史上の地位と貢献、蘇州正一道派の科儀音楽と民間音楽との関係などを論述し、道曲「正一雅韵」部分は、工尺譜で蘇州道教音楽の90余首の曲譜を記録。第三部分、図片：蘇州道観の建築・神像・彫刻・板画・神画など様々な実物の写真100余幅を掲載。その中、正一醮壇の壇榜・横幅・対聯・四皇四聖の図像、醮壇儀式の法師らの写真、玉印・宝剣・令旗・令箭・令牌・幢・旌・節・香爐・燭台・花瓶・香筒など法器や供器、道士の法衣・冠・帽・靴などの写真は、いずれも貴重な資料。

322140 『明清宮蔵台湾档案匯編（全230冊）』
　　　　海峡両岸出版交流中心・中国第一歴史档案館編纂　九州出版社　2009年6月刊　4,158,000円
　本書は、第一歴史档案館に収蔵されている膨大な量にのぼる明清宮廷档案文献から集めた明天啓年間から清光緒年間までの数千点の台湾関係史料を、年代順に編纂し、影印収録する。その中、清順治・康煕・雍正・乾隆時代の196点の満文档案には、漢語翻訳を付し、満漢対照となっている。
　これらの档案文献の形式は、明代部分は、主に兵部題行稿であり、清代部分は、軍機処上諭档・軍機処「台湾档」・軍機処録副奏折・軍機処雑件・軍機処電旨電報・軍機処来文・宮中朱批奏折・宮中履歴引見折・宮中廷寄上諭・宮中雨水糧価単・宮中進単・宮中電旨電報・宮中雑件・内閣題本・内閣史書・内閣敕諭・内閣起居注・内閣郷試録・内務府活計档・御制詩文・満文奏折・外季档・咨文・書信・移会など様々である。その内容は、明代の台湾出兵・オランダとの戦い・台湾や澎湖の武職官員の任命・海賊の取締り・鄭芝龍への投降呼びかけ、清代の鄭氏投降・康煕統一・乾隆平定・光緒設省・官員任免・移民開発・海疆防務・甲午割譲などにわたり、史料価値が極めて高い。