345841 『夢渓筆談注』
〔北宋〕沈括/王驤 注 人文社科出版社 2011年3月刊 12,600円
沈括(1031-1095)は、王安石の変法を積極的に遂行した北宋中期の政治家であり、……(略)……本書は、胡道静の《夢渓筆談校証》と《新校正夢渓筆談》を底本とし、元大徳9年(1305年)陳仁子山東書院刻本、明崇禎4年(1631年)馬元調翻刻明覆宋乾道本、清光緒32年(1906年)番禺陶氏翻刻本などを参照し、《夢渓筆談》の609条の内容に逐一注釈を加える。古代の名物・典故・疑難語彙などを分かりやすく説明し、各条の前に「題解」、後に「按語」を付し、巻末に609条の内容を34類に分ける「条目分類索引」を付していることは、本書の3つの特徴と言える。
345943 『辺疆服務(全2冊)』
周蜀蓉編 広西師範大学出版社 2011年4月刊 63,000円
……(略)……1943年4月1日、中華基督教会全国総会辺疆服務部により創刊された不定期刊行物《辺疆服務》は、終刊となった1950年6月30日まで、29期が発行され、「辺疆服務」事業の進展状況、参加者たちの仕事や生活情況、少数民族地区の実態などを如実に反映しており、史料価値が高い。本書は、《辺疆服務》及び同じく中華基督教会全国総会辺疆服務部により発行された《辺疆服務通訊》(全9期)の完全影印本であり、あまり知られていない「辺疆服務」の研究及び20世紀の中国におけるキリスト教の活動状況や西南部少数民族地区の経済・社会・文化の研究に貴重な一次資料を提供する。《中国基督宗教史料叢刊》シリーズの1点。
345843 『安徽省地図集』
中国地図出版社 2011年1月刊 47,145円
本書は、安徽概覧図組・人口資源環境図組・経済社会図組・科学発展図組・市区県地図図組など5つの部分に分け、専題地図49幅と普通地図113幅及び約600枚のカラー写真を収録する初の大型の安徽省綜合地図集である。様々な最新技術を駆使し、新しいデータに基づき、作成されたこれらの地図と写真は、全面的に安徽省の自然条件、社会経済の現状、改革開放の新時代に成し遂げた経済の大発展などを反映している。とりわけ「歴史名人」「徽州古韵」「江淮烽火」「瑰麗黄山」などの写真は、今までの地図集の写真と異なるものとして注目されている。

陶湘編 中国書店出版社 2011年1月刊 8,190円
1920年代、清末から民国時期の著名な蔵書家である陶湘(1871-1940)により刊行された《托跋廛叢刻》は、《童蒙訓》《兀城語録》《会稽三賦》《草莽私乗》《髹飾録》《豊渓村稿》《春卿遺稿》《蘭雪集》《陳剛中詩集》《慮得集》など10種の古籍の宋明旧本の復刻本を収録する。
345643 『拙庵叢稿』
〔清〕朱一新著 上海古籍出版社 2011年1月刊 141,750円
清代後期の学者朱一新(1846-1894)が、15年をかけて編纂した《京師坊巷志》4巻は、北京の町や胡同(露地)の由来と変遷を記述する貴重な北京地方志であり、《無邪堂答問》5巻と《漢書管見》4巻は、朱一新の経史研究とりわけ《漢書》研究の成果を記述する学術著作として高く評価されている。《拙庵叢稿》は、これらの著述を含む朱一新の代表作を網羅的に収録する。

中国書店編 中国書店出版社 2011年1月刊 28,875円
元代の典章制度を網羅的に収録する《元章典》は、元代の制度・政治・経済・社会生活の研究に欠かせない基本資料である。清末の官僚・法学者沈家本(1840-1913)が、《元章典》抄本により刊刻した刊本は、その後、著名な歴史学者陳垣の訂正・補遺・校正を得て、《元章典》の最善本と評価されている。本書は、「沈刻陳校」《元章典》の完全影印本である。
345731 『周秦漢唐歴史地理研究資料匯編(全6冊)』
国家図書館出版社 2011年3月刊 75,600円
本書は、国家図書館に収蔵されている下記の先秦から唐代までにおける歴史地理の研究資料20種を影印収録する。

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