2014年4月28日月曜日

速報[4月28日①] これから入荷・発売する本~『王維資料匯編』『美術叢刊』他


*表示価格は税抜価格です。

385723 『鶡冠子校注』
    黄懐信撰 中華書局 2014年3月刊 2,940円
 「博選」「着希」「夜行」「天則」「環流」「道端」「近迭」「度万」「王鈇」「泰鴻」など19篇が現存する先秦楚国の賢人鶡冠氏の著述《鶡冠子》は、内容が人材の選抜、占星術、政治、戦備などの広範囲にわたるので、中国古代哲学思想や古代社会政治の研究にとって重要な価値を有する道家典籍と見なされている。しかし、難解な部分が随所にあるため、多くの研究者に敬遠されてきた。本書は、陸佃、呉世拱、張純一、張金城など先行学者の研究成果を踏まえ、《鶡冠子》に全面的に整理・校正・注釈を加え、《鶡冠子》研究に便利を提供する。巻末に付している10余篇の序跋も《鶡冠子》研究の重要な資料。

385724 『王維資料匯編(全4冊)』
    張洪、侯雅文、董就雄 編 中華書局 2014年4月刊 予価10,890円
 本書は、唐宋金元・明代・清代の3つの部分に分け、唐代から近代までの王維の詩文・絵画・音楽についての評論や評点、王維の交遊の出所、詩文集の版本、絵画収蔵の変遷など王維に関する資料を網羅的に収録し、王維研究に貴重な資料を提供する。《古典文学研究資料匯編》シリーズの1点。

385725 『子虚記(全5冊)』
    [清]汪藕裳 著/王沢強 点校 中華書局 2014年4月刊 予価17,370円
 清末の女流作家汪藕裳(1832-1903)の代表作《子虚記》は、明孝宗時代の「忠臣孝子」文玉粦と「女中豪傑」趙湘仙の事迹を謳歌する弾詞小説である。……(略)……本書は、汪藕裳の末裔が淮安博物館に贈呈した《子虚記》の稿本を底本とし、南京図書館、南京師範大学図書館、国家図書館、北京首都図書館、天津南開大学図書館などに収蔵されている《子虚記》の抄本を参照して編纂された初の《子虚記》完本の標点校正本である。

385709 『越窰瓷墓誌』
    厲祖浩編 上海古籍出版社 2013年10月刊 9,350円
 ……(略)……慈渓市博物館館長厲祖浩により編纂された本書は、数多くのカラー写真を配し、唐宋時期の94件の越窰瓷墓誌を紹介するほか、越窰瓷墓誌の造型や装飾特徴、使用地域、年代分布、墓主の身份や地位、越窰瓷器生産との関係、唐代「貢窰」や五代呉越「瓷窰務」の実態、越窰瓷器の中心的な産地であった上林湖窰場の重要な地位、越窰瓷墓誌の書法的価値などをも論述する越窰瓷墓誌研究の力作である。

385711 『南溟集校注』
    韓国古典翻訳院企画/[朝]曹植著/[韓]梁基正校注 上海古籍出版社 2014年3月刊 7,040円
 朝鮮李朝時期の著名な儒学者曹植(1501-1572)が中国儒学、宋明理学、宋代学者張載の「関学」などに基づき、創立した韓国の儒学である「南溟学」及び「南溟学派」は、古代朝鮮社会に極めて大きな影響を与え、現在も韓国の民族精神の重要な構成部分となっている。曹植の詩文や後世の人々の祭文や挽章を収録する《南溟集》は、曹植の代表作である。本書は、《韓国文集叢刊》第31輯影印《南溟集》を底本とし、そのほかの様々な刊本や文集を参照して編纂された初の《南溟集》校正注釈本として、曹植や「南溟学派」研究及び韓国歴史文化研究に寄与する。

385717 『美術叢刊(全4冊)』
    黄賓虹、鄧実 編 上海書店 2014年3月刊 80,000円
 1913年、著名な画家黄賓虹(1865-1955)と学者鄧実(1877-1951)により編纂・刊行された《美術叢刊》は、古今の美術著作288種を収録する集大成的な美術資料集である。収録著述は、書画類を主とするが、雕刻模印・筆墨紙硯・磁銅玉石・詞曲伝奇・工芸刺繡・印刷装潢などに関するものも数多く収録しており、中国伝統美術の研究に欠かせない存在と見なされている。本書は、《美術叢刊》初版本の影印本。