312053 『上海図書館未刊古籍稿本(全60冊)』
復旦大学出版社 2008年11月刊 945,000円
本書は、上海図書館に収蔵されている数千種の稿本から厳選された、明清学人の未刊行の著作原稿40余種を経・史・子・集の四部(60冊)で影印収録する。それぞれに朱維錚・李学勤・葛兆光・周振鶴・陳尚君などの学者が著述した、各著作の学術的価値及び著者の平生や学術業績などを紹介する「解題」を付しており、研究に利便を提供する。
312054 『師伏堂日記(全6冊)』
国家図書館出版社 2008年12月刊 予価126,000円
皮錫瑞(1850-1908)は、漢宋経学と中西の理念を融合させ、維新変法を積極的に支持し、後世の学術研究に極めて大きな影響を与えた晩清の経学大家である。氏の経学著述が、数多く刊行されたが、その住居「師伏堂」に因んで命名された氏の日記《師伏堂日記》は、未刊行のままであった。本書は、湖北省図書館に収蔵されている《師伏堂日記》の完全影印本として、この空白を埋める。光緒壬辰(1892年)元日から戊申(1908年)2月4日までの多くの史実及び氏の学術研究に関する出来事などが詳細に記述されており、晩清史研究及び皮錫瑞研究の重要な資料と言える。
312060 『外交報匯編(全32冊)』
国家図書館出版社 2008年12月刊 予価252,000円
1902年1月4日に商務印書館のオーナー張元済らにより上海で創刊された旬刊《外交報》は、終刊となった1911年1月までに300期が発行された中国初の国際問題評論を主とした定期刊行物である。「論説」「訳報」「文牘」「外交紀聞」「要電匯録」のコラムで蔡元培、厳復など多くの有名人の、対内的には君主立憲・満漢調和を、対外的には主権堅持・「文明排外」を鼓吹する文章を大量に掲載する一方、数十種の外国の新聞や雑誌から集めた国際情勢、国際公法、各国の内政・外交・対中政策などに関する報道や論説の訳文を掲載したため、当時の各方面の人士に重視され、その後、「論説」「訳報」「伝略」「外交史」「公法例証」「交渉要録」などの分類で単行本も出版された。本書は、民国3年(1914年)に刊行された《外交報》の単行本を全点影印し、再度編纂したものである。索引を付す。
312059 『中国近代経済史研究集刊(全4冊)』
国家図書館出版社 2008年12月刊 予価84,000円
1932年、経済研究で社会科学全体の研究を促進するという宗旨を持って、北京社会調査所により北京で創刊された《中国近代経済史研究集刊》は、終刊となった1949年1月まで、毎年1巻2期のペースで8巻・14期が発行された中国初の経済史学定期刊行物である。陶孟和・湯象龍・梁方仲を主編とし、朱慶永・谷霽光・呉晗・呉鐸・夏鼐・孫毓棠・張蔭麟・劉雋・羅爾綱など錚々たる学者たちの明代以降の政治・社会・経済に関する論文を多数掲載したため、中国近代経済史研究において無視できない存在である。本書は、《中国近代経済史研究集刊》の完全影印本。
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