2008年12月17日水曜日

『馬礼遜文集 全14冊』~待望久しいモリソン著作集、中文翻訳巻も含めて全14巻刊行!!~

『馬礼遜文集 全14冊』
  北京外国語大学海外漢学研究中心他 編 万象出版社 2008年 118,440円

「モリソン文集」、ようやく中国語翻訳巻と《馬礼遜研究文献索引》も出揃い、全14巻が入手可能となりました。
イギリス人馬礼遜(ロバート・モリソン、1782-1834)は近代における中西言語文化接触研究における最重要人物。最初のプロテスタント宣教師として1807年中国に上陸し、以後25年の間《聖書》の中国語全訳・初の華英・英華字典の編集・初の中英文新聞の創刊・英語を教授する英華書院や西洋医学と漢方医学を結合した病院の創立などの事業を成し遂げた。氏の事績や著述は中国ではあまり知られていない。本書の刊行は馬礼遜研究に集大成的な資料を提供する。
馬礼遜の以下の重要な著作を収録。

《華英字典》(第1巻~第6巻・影印版) 74,760円
 初の華英・英華双語字典でその語彙数と独創的な編集理念は、現在になっても匹敵するものがない。
《通用漢言之法 英吉利文話之凡例》(第7巻・影印版) 8,820円
 《馬氏文通》より先に刊行された本格中国語文法書と中国人向けの英語教科書。
《馬礼遜回憶録》(第8・9巻影印版)(第11・12巻中国語翻訳版)
 モリソン夫人執筆。モリソンの言語観や翻訳観を見る上で極めて重要な資料。過去に中国語版は2種出ているが「抄訳」的なものであり、今回の刊行は完全な中国語訳版。
《新教在華伝教前十年回顧》(第10巻影印版)(第13巻翻訳活字本)
 いずれも馬礼遜研究の重要な史料。とりわけ馬礼遜の日記、書信、評論などは歴史言語学、聖書の翻訳、近代の外国語教育、近代の印刷・出版、近代新聞史、西方漢学史研究に欠かせない一次史料。
《馬礼遜研究文献索引》(第14巻・中文版)
 200年間にわたる国内外の馬礼遜研究の著述や論文の目録を収載。陳力衛氏の研究成果に依拠。

*各巻の分売もいたしておりますのでお問い合わせください。

0 件のコメント: