2008年12月19日金曜日
『詞論の成立と発展 張炎を中心として』~「詞」という表現様式の特徴と詞人の精神世界を論述
『詞論の成立と発展 張炎を中心として』
松尾肇子 東方書店 2008年12月19日 5,040円
中国文学史上、唐詩、元曲と併称される宋詞。六朝以降、詩の評論が盛んになったように、「詞」に対する評論も宋代から盛んに行われるようになった。本書は、宋末元初に成った「詞論」の集大成ともいえる張炎の『詞源』の分析を通して、詞という表現様式の特徴を明らかにし、詞が盛んだった宋代、とくに南宋の文人たちの精神世界を映し出し、その後、詞がどのように受け継がれていったのかを考察する。
《 目 次 》
はじめに
序章 詞論の成立
第一章 『詞源』と『楽付指迷』
第二章 『詞源』の構成をめぐって
第三章 清空説の検討
第四章 詠物の文学
第五章 抒情の表現
第六章 姜夔の楽論と南宋末の詞楽
第七章 『詞源』の版本について
第八章 文芸論にみる張炎詞論の受容
付論一 李清照像の変遷――二度の結婚をめぐって――
付論二 古典にみる漢族女性の形象――王昭君考――
書名・詞牌索引/人名索引
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