348072 『中国西南瀕危文字図録―清華百年西南瀕危文字展選』
趙麗明、宋兆麟 編 学苑出版社 2011年4月刊 9,450円
……(略)……2011年5月7日に清華大学で開かれた「清華百年―中国西南地区瀕危文字文献研討会」と同時に開催された展覧会「中国西南地区瀕危文字展」では、数多くの「瀕危文字」の文献が展示され、学界の注目を集めた。本書は、大量のカラー写真を使い、納西族・普米族・蔵族・彝族・壮族・傈僳族・水族など民族ごとにこの展覧会の展示品を紹介する図録であり、中国象形文字の研究に貴重な資料を提供する。
348070 『熊廷弼集』
[明] 熊廷弼撰/李紅権点校 学苑出版社 2011年5月刊 13,650円
熊廷弼(1569-1625)は、兵部尚書などの要職を歴任し、清の大軍と死闘を繰り返し、遼東の守備を固めた明の名将であるが、宦官魏宗賢の讒言により、明熹宗に殺害され、明王朝崩潰の要因の一つとなった。本書は、熊廷弼の様々な詩文集を整理し、校勘・標点・輯録を加えた熊廷弼集の最善本である。
348065 『論語岐解輯録(全2冊)』
高尚榘主編 中華書局 2011年6月刊 予価8,820円
孔子の言行を記述した《論語》は、儒家の基本典籍として、中華思想や中国の伝統文化の形成と発展に計り知れない影響を与えたが、古来、《論語》についての理解の相違が数多く見られる。本書は、歴代の《論語》研究の著述に現われた《論語》の「微言大義」(奥義)に関する様々な見解を列挙した上、その是非を分析し、《論語》研究に利便を提供する。
348057 『孔叢子校釈』
傅亜庶撰 中華書局 2011年6月刊 予価4,851円
三国・魏の著名な経学者王粛(195-256)の著述とされる《孔叢子》は、孔子及びその弟子子思・子上・子高・子順・子魚(孔鮒)らの言行を記述する儒家の重要な典籍であるが、現行の様々な版本には、数多くの誤りや不備が見られる。本書は、前人の研究成果を踏まえ、《孔叢子》の各篇の篇題・標点・文字・文義・字音に校釈を加えた《孔叢子》研究の力作である。
348053 『朝鮮時代漢語教科書叢刊続編』
汪維輝、遠藤光暁、朴在淵等編 中華書局 2011年6月刊 予価7,203円
《朝鮮時代漢語教科書叢刊》に続いて刊行された本書は、朝鮮時代の漢語教科書《騎着一匹》
《中華正音(一)》《中華正音(二)》《象院題語》《関話略抄》《漢談官話》に解題・点校を加え、影印と組版の2種類の形式で収録する。中国語の様々な方言及び当時の朝鮮における社会・文化・歴史に関する資料が数多く含まれており、文献的な価値も高い。
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