楊静栄主編 文物出版社 2011年11月刊 12,474円
晩清の官窰瓷器は、康熙・雍正・乾隆の単色釉・靑花釉・五彩釉・闘彩釉瓷器の伝統的な技芸を継承する一方、西洋の洋彩や琺瑯彩の要素を取り入れ、「矾紅描金蟠龍文登」のような「国之重器」と絶賛された瓷器の逸品を作成した。2011年9月、中古陶(北京)国際芸術品有限公司の主催により、内モンゴル自治区オルドス市で開かれた展覧会「中古陶走進鄂爾多斯」は、数十点の晩清官窰瓷器の逸品を展示し、大きな話題となった。《帝国余暉:中古陶蔵晩清官窰瓷器》は、この展覧会の展示品を紹介するカラー写真集である。
355657 『青蔵高原歴史地理研究(全3冊)』
郭声波主編 四川大学出版社 2011年11月刊 12,600円
本書は、各歴史時期の青蔵高原における政治・経済・宗教・文化地理、青蔵高原の自然環境と人類との動態的関係、青蔵高原の歴史地理と特徴及びその発展や変遷、チベット文化の形成・定型・成熟、チベット文化と周辺文化とりわけ中原文化との関係、チベット文化の環境適応の特異性と一般性などにわたる。
355659 『中国古戯台調査研究』
車文明著 中華書局 2011年12月刊 予価11,340円
本書は、大量の写真や図版を配し、建築年代・演出方針・建築様式などの面から現存する中国古代戯曲の舞台の実態を明らかにする。
355667 『同仁:孫中山与梅屋庄吉』
上海孫中山故居紀念館編著 上海辞書出版社 2011年9月刊 7,434円
辛亥革命前の20年間、孫文は、日本の実業家梅屋庄吉(1868-1934)から多大な支援を受けた。孫文の日本での革命活動に場所や様々な便宜を提供し、日本の政界の有力者を孫文に紹介するほか、莫大な経済支援も行った。その総金額は、現在の貨幣価値で1兆円に及ぶとされる。1913年、再度日本に亡命した孫文に別宅を提供し、生活費、活動費などすべて面倒を見ていた。孫文と宋慶齢の結婚式も庄吉夫妻の仲人のもとで行われた。本書は、上海孫中山故居紀念館に収蔵されている孫文と梅屋庄吉の変わらぬ友情を反映する150余幅の歴史写真を収録し、日中近代関係史上の特筆される交流を紹介する。
355704 『古辞辨』
王鳳陽著 中華書局 2011年12月刊 予価12,600円
本書は、「名物詞」「運動詞」「特徴詞」の3種類に分け、古代漢語の1,403組・3,800余の近義詞の出自などを説明する中型辞書である。収録語彙は、様々な先秦典籍の引得や索引から精選された使用頻度の高いものであり、実用性が高い。
355723 『劉克庄集箋校(全12冊)』
[宋]劉克庄著 辛更儒箋校 中華書局 2011年12月刊 予価33,600円
南宋の著名な詩人・詞人劉克庄(1187-1269)は、晩唐の諸家の長所を学び、好んで故実を用い、対句が工妙であるため、宋代「江湖派」の最高の詩人と位置付けられている。本書は、国家図書館蔵清抄翁同書校本を底本とし、江西省図書館蔵清抄賜硯堂本(《四庫叢刊景印本》)、宋刻《後村居士集》(50巻)本、国家図書館蔵清抄慈渓馮氏酔経楼本、盧氏抱経楼本、国家図書館蔵明謝氏小草斎抄本(60巻)、《永楽大典》残巻などを参照した初の劉克庄全集の校勘箋校本である。
355734 『楚系帛書例釈』
劉信芳著 安徽大学出版社 2011年12月刊 予価7,203円
本書は、「職官名例」「地名例」「器物名例」「卜筮祭祀例」「紀年与月名例」などの部分に分け、多くの例を挙げ、政治制度などの広い視野から楚帛書の文字を解読する。
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