356415 『太平天国壁画全集・下(正編)』
張鉄宝、范文南編 遼寧美術出版社 2011年8月刊 各15,960円
太平天国の多くの王府や官庁建築に描かれた大量の壁画は、太平天国の宗教・文化理念を反映するものが多く史料的価値も芸術的価値も高い。本書は、数多くのカラー写真を用い、江蘇南京堂子街東王府壁画・浙江金華侍王府壁画・安徽績渓県旺川村九思堂壁画など太平天国壁画334幅を収録する。巻末に付す太平天国研究の第一人者羅爾綱及び太平天国壁画研究の専門家張鉄宝の論文は、太平天国壁画の創作背景や芸術特徴などを論述し、その保護を呼びかける。
356422 『中国人民大学図書館蔵稀見方志叢刊(全53冊)』
中国人民大学図書館編 国家図書館出版社 2012年1月刊 予価672,000円
本書は、中国人民大学図書館に収蔵されている41種の地方志の稀覯本を影印収録する。その中、《牟平県志》(民国、不分巻)・《唐栖志略考》(光緒、13巻)・《鄞県志》(同治、75巻)・《大田県志稿》(民国、不分巻)・《犍為県志》(同治、75巻)は、初公刊の手抄本であり、《津門精華実録》(民国)と《貴陽府郷土地理志》は、《中国地方聯合目録》にも収録されていないものであり、《新河県志》(康熙)は、版本学家傅振倫の抄本であり、文献価値が極めて高い。
356423 『歴代地理志匯編(全16冊)』
[清]羅汝南輯 国家図書館出版社 2011年12月刊 予価151,200円
清代学者羅汝南により編纂された《歴代地理志匯編》は、《漢書・地理志》《後漢書・地理志》《晋書・地理志》《宋書・州郡志》《南斉書・州郡志》《魏書・地形志》《隋書・地理志》《旧唐書・地理志》《新唐書・地理志》《旧五代史・郡県志》《新五代史・職方考》《宋史・地理志》《遼史・地理志》《金史・地理志》《元史・地理志》《明史・地理志》など正史の地理志及び清代学者洪亮吉の《補三国疆域志》と畢阮の《補梁疆域志》に後世の学者の考証・補遺・勘誤を加えて収録する集大成的な地理志資料集である。干支に分類される条目で歴代の行政区画の沿革及び各地の山川・城邑・郷聚・関隘・古跡・名勝・物産・戸口や都城との距離などを詳細に記述しており、史料価値が高い。本書は、清光緒24年(1898年)集古書屋刻本《歴代地理志匯編》の完全影印本。
356433 『定海庁志』
[清] 史致訓、黄以周等編纂/柳和勇等点校 上海古籍出版社 2011年12月刊 予価10,584円
豊富な物産と悠久な歴史を誇る浙江省東北部の舟山群島一帯は、清代では定海庁という行政区画であった。清光緒10年(1884年)に編纂された《定海庁志》は、大量の文献資料や現地調査の成果に基づき、38幅の地図を配し、舟山地区の歴史・疆域・山川・営建・物産・田賦・軍政・習俗・芸文・職官を全面的に記述したため、最も優れた古代舟山地区地方志と見なされている。本書は、1999年に刊行された浙江図書館蔵光緒10年版《定海庁志》影印版に校正・勘誤・標点を加えたものとして、浙江及び舟山地方史研究に貴重な資料を提供する。
356434 『南宋全史 1 政治、軍事和民族関係巻(全2冊)』
何忠礼主編 上海古籍出版社 2011年12月刊 予価9,954円
南宋は、領域が江南地区に局限され、100余年しか存在しなかった「短命」な政権ではあったが、後世に大きな影響をもたらした中国歴史上において重要な王朝である。本書の上巻は、南宋前期の高宗・孝宗時期の政治や軍事の実態を、下巻は、光宗・寧宗・理宗・度宗時期の政治や軍事及び民族関係をそれぞれ記述する。南宋の抗金戦争、紹興和議、抗蒙元侵略戦争、宰相専権、主戦派と主和派の闘争、理学と政治との関係、重要な歴史人物への評価などを論述する。
356434 『陔余叢考(全2冊)』
[清] 趙翼著/曹光甫校点 上海古籍出版社 2011年12月刊 予価7,203円
《陔余叢考》は、乾隆時期の著名な学者趙翼(1727-1814)の読書札記であるが、その考証分野の成果がのちに趙翼が著述した清代学術研究の傑作《二十二史箚記》の基礎となったため、趙翼の代表作の一つと見なされている。本書は、《陔余叢考》の整理・校点本。
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