2011年12月28日水曜日

速報[12月28日①]~これから入荷・発売する本

 
355911 『新郷老道井墓地』
    河南省文物局編 科学出版社 2011年10月刊 12,600円
 2006年から2008年にかけて、急ピッチに進められた「南水北調」工事に伴い、河南省新郷市鳳泉区老道井地区にある漢代から明代まで墓葬151基に対し、鄭州大学考古学部と河南省文物局が、行った大がかりな考古発掘調査により、大量の漢代五銖銭及び歴代の銅器、陶俑、瓷器などが出土され、考古学界の注目を集めた。とりわけ明代潞王太子陵墓の発見は、明代藩王の墓葬の形状・規格・装飾などの研究に貴重な実物資料を提供するものとして、学術的価値が高い。本書は、この考古発掘調査の報告集である。

355912 『忠県翠屏山崖墓』
    国務院三峡工程建設委員会辨公室編 科学出版社 2011年11月刊 11,340円
 三峡地区は、秦文化や楚文化の強い影響を受けて栄えた古代巴文化の中心地であったため、大量の文物が残されている。本書は、重慶市忠県翠屏山にある東漢から六朝までの41基の崖墓と9つの石室墓の考古発掘調査報告集として、これらの墓葬の形状や建築特徴及び出土された釉陶器・瓷器・金銀器・玉器・瑪瑙器・琥珀器・琉璃器・銅器及び人骨や生活用具などを詳細に紹介する。《長江三峡工程文物保護重慶庫区考古発掘報告》シリーズの1点。

356092 『弘法大師著述輯要』
    [日本] 空海撰 国家図書館出版社 2011年12月刊 予価20,160円
 中世日本の高僧弘法大師空海(774-835)は、唐貞元20年(804/日本延暦23年)に中国に渡り、長安で高僧恵果らに密教の奥義を教わり、帰国後真言宗を創立した日本史上最大級の宗教家である。1922年、北京刻経処徐文霨居士により編纂・刊行された《弘法大師著述輯要》は、弘法大師の主要な著述28種を収録し、日本真言宗及び唐代密宗の研究に貴重な資料を提供した。本書は、その完全影印本。

356093 『宋元学案補遺(全10冊)』
    [清] 王梓材、馮雲濠編撰/沈芝盈等点校 中華書局 2012年1月刊 予価32,760円
 明末清初の大儒黄宗羲などにより編纂された《宋元学案》は、宋元時期の学術思想及びその流派を記録する学案体の学術史著作である。道光年間の学者王梓材、馮雲濠が編纂した《宋元学案補遺》(本文100巻・附考3巻・序録1巻)は、大量の稀覯本や地方志などの文献に基づき、《宋元学案》に約800条の資料を追加し、原書の学術価値を更に向上させた。本書は、現存する唯一の《宋元学案補遺》刻本である1937年張寿鏞刊刻《四明叢書》第五集本を底本とした初の《宋元学案補遺》整理・点校・勘誤本である。

356152 『中国古籍総目・子部(全7冊)』
    中国古籍総目編纂委員会編 上海古籍出版社 2011年12月刊 予価53,760円
 《中国古籍総目》は、中国の公共の図書館・博物館や各大学・研究所及び海外の図書館などに収蔵されている中国の古籍図書を、書名・著者・刊行年代・学術価値・収蔵経緯などの面から紹介する目録集である。その《子部》は、17の類に分け、45,000余種の子部古籍を紹介する。

356153 『呉郡文編(全6冊)』
    [清] 顧沅編輯 上海古籍出版社 2011年12月刊 予価83,160円
 清代の学者顧沅(1799-1851)により編纂された《呉郡文編》は、歴代の典籍、地方志、碑刻から蘇州地方に関する文献を網羅的に収録した資料集である。その史料価値は高く評価されているが、今までに刊行されたことはなかった。本書は、蘇州図書館に収蔵されている顧沅の手稿をもとにした初の《呉郡文編》影印刊本である。

356154 『中国近現代人物像伝』
    南京図書館編 上海古籍出版社 2011年12月刊 予価12,600円
 本書は、「一人一像一伝」の編輯方針に沿い、本人の写真(画像)を付して、1840年から1949年にかけて各分野で活躍した歴史人物4,300余人の略伝を収録する。

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