2010年12月6日月曜日

速報[12月6日]~これから入荷・発売する本

 
339327 『国劇画報』
    学苑出版社 2010年7月刊 42,000円
 1931年末、名優梅蘭芳・余叔岩及び多くの京劇愛好者や学者などにより創建された北平国劇(京劇)学会は、国劇伝習所を付設し、李石曾・胡適之・袁守和・于学忠・徐永昌・梁思成・焦菊隠などの有名人を顧問とした中国初の戯曲研究の専門機構である。月に2回開かれた講座は、著名な学者が京劇の歴史・沿革や観賞の基本知識などを講義し、京劇の普及に大きく寄与した。1932年1月に創刊された《国劇画報》は、北平国劇学会の京劇の研究・保存に対して大きな貢献をしたと見なされている。終刊となった1933年8月までに2巻・70期が刊行され、京劇に関するニュースや評論、京劇の演目表などの資料、京劇の形成・変遷・芸術特徴などを探究する論文、著名な俳優についての報道などが大量に掲載された京劇研究に欠かせない資料である。本書は、《国劇画報》の完全影印本。

339406 『悟雪山房琴譜(全3冊)』
    宋婕、馮煥珍主編 巴蜀書社 2010年9月刊 7,350円
 嶺南琴派の創始者、清代嘉慶・道光年間の著名な古琴音楽家黄景星により編纂された《悟雪山房琴譜》は、明代の儒学者陳白沙が残したものとされる《古岡遺譜》の30余曲及び名琴師何洛書の琴曲10余曲を収録しており、「沖和雍正、古逸清高」と絶賛された清代の最も重要な琴譜の一つである。本書は、《悟雪山房琴譜》の完全影印本。

339403 『故宮博物院蔵石渠宝笈(54函・235冊)』
    紫禁城出版社 2010年12月刊 予価2,688,000円
 清乾隆8年(1743年)から嘉慶21年(1816年)までの74年をかけて編纂された《石渠宝笈》初編・続編・三編は、書冊・画冊・書画合冊・書巻・画巻・書画合巻・書軸・画軸・書画合軸など9つの種類に分かれ、「著録」の形式で清代宮廷に収蔵されていた魏晋から清代までの書法・絵画・碑帖・版本・緙絲作品7,757点を紹介する。各作品の名称・材質・サイズ・落款・鑑蔵印記・題跋・清内府印記及び乾隆帝の題跋や詩文などが明記されており、中国書画史上において文献的価値が最も高い資料集の一つと位置づけられている。本書は、《石渠宝笈》の完全影印本。

339424 『碑帖鑑蔵(上下)』
    趙海明編 天津古籍出版社 2010年3月刊 11,340円
 古代中国の碑帖作品は、中国書法の重要な構成部分であり、歴代の社会・経済・文化の研究にも参考価値が高い。本書の上巻は、华夏瑰宝—石刻的由来与价值・纪功颂德—碑碣往事・融自然之美—摩崖刻石・传经典文化—石经之功・对亡者的纪念—墓忠・绘画雕刻的奇葩—汉画像石与石刻画像・宗教的寄托—造像及其浮屠经幛・集书法之大成—法帖的价值・鬼斧神工—碑帖刻制及其重刻翻刻伪刻・约定俗成—碑帖避讳与碑别字などの部分に分け、数多くの実例を挙げ、碑帖の種類・形制・発展と変遷の歴史・拓本の形成や装丁・拓本鑑別の基本方法などを説明し、下巻は、碑帖鑑賞家300余人の収録・鑑賞印2,000余点を紹介する。

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