2010年12月15日水曜日

『東アジア海をめぐる交流の歴史的展開』~日中韓文化交流の痕跡をたどる

 
『東アジア海をめぐる交流の歴史的展開/学習院大学東洋文化研究叢書』
  鐘江宏之,鶴間和幸 編著 東方書店 2010年12月 4,200円

学習院大学東洋文化研究所の研究プロジェクト「東アジア前近代における文化交流」をまとめたもの。「東アジア海」を中心にした視点から、日本・中国・韓国の国境を超えた文化交流の痕跡をたどる。

《 目 次 》
 まえがき  〔鐘江宏之〕
 日本武器型青銅器と中国戦国時期三晋青銅武器との接点を訪ねて ― 兼ねて「物勒工名」形式銘文の一事例 ―   〔下田誠〕
 秦漢帝国と東アジア海海域  〔鶴間和幸〕
 四世紀における韓半島の気候変動と碧骨堤  〔李相勲(加藤美蘭訳)〕
 藤原京造営期の日本における外来知識の摂取と内政方針  〔鐘江宏之〕
 長登銅山にみる日本古代の銅の流通と輸送経路  〔畑中彩子〕
 長岡・平安遷都と百済王氏  〔小宮山嘉浩〕
 「游女」の誕生 ― 『昌泰元年歳次戊午十月廿日競狩記』と淀川への集住 ―   〔大多和朋子〕
 高麗時代の対外関係の諸相  〔張東翼(金志虎・島暁彦・高木理訳)〕
 高麗時代の官人における落職と復職  〔李志淑(趙真慧訳)〕
 一五世紀の室町幕府と日本列島の「辺境」  〔家永遵嗣〕
 室町期における備前国児島山伏の活動と瀬戸内水運  〔近藤祐介〕
 東アジア海国際港としての蔚山の地位とその変化  〔禹仁秀(島暁彦訳)〕
 清入関前東アジア国際秩序の再編と日本  〔洪性鳩(橋本繁訳)〕
 世方化と東アジアの経済特区の比較 ― 韓国の仁川松島と中国の浦東新区を事例として ―   〔李宝栄(李正勲訳)〕
 あとがき  〔鶴間和幸〕

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