2011年1月18日火曜日

速報[1月18日③]~これから入荷・発売する本

 
340705 『長江日記』
    鄭観応著 上海図書館、澳門博物館編 上海古籍出版社 2010年9月刊 12,600円
 鄭観応(1842-1921)は、清末から中華民国初めにかけての思想家・実業家であり、その代表作《盛世危言》は、近代中国思想史において大きな影響をもたらしたものとして高く評価されている。《長江日記》は、1883年、鄭観応が輪船招商局総裁として同僚呉瀚濤と一緒に船で上海から重慶までに航行した途上の日記を収録する。当時の長江沿岸地区の水運・造船・税制・輸出入貿易・工業・鉱業・中薬材・絲綢・茶葉・ガラス生産及び民俗・自然景色などが詳細に記録されており、資料的価値が高い。本書は、《長江日記》の抄本の影印本であり、原著に注釈を加えた排印本でもある。

340733 『中国商会法立法研究及中外資料匯編』
    浦文昌著 中央編訳出版社 2010年10月刊 11,340円
 本書は、現在の中国における商会や業種組織の発展状況の分析を通し、商会立法の遅れ、業種組織の不確定性、商会や業種組織の構成の混乱性などを指摘し、商会法の立法は急務であると力説する。本文部分は、我国商会行業組織発展概況及立法現状・国外商会和行業協会立法経験・我国商会立法的指導思想、目的、対象選択和基本原則・通過立法合理重組我国商会行業体系・我国商会立法基本思路和框架設計建設など5つの章から構成される。

340637 『中国現代文学館館蔵珍品大系・手稿巻』
    陳建功主編 文化芸術出版社 2009年6月刊 19,320円
 本書は、大量のカラー写真を用い、中国現代文学館に収蔵されている老舎の《四世同堂》・茅盾の《子夜》・巴金の《赴朝日記》・楊沫の《青春之歌》・周爾復の《上海的早晨》などを含む100余点の現代文学作品の手稿を紹介する。

340735 『故宮博物院蔵歴代墓誌匯編(全3冊)』
    故宮博物院編 紫禁城出版社 2010年7月刊 30,450円
 本書は、故宮博物院に収蔵されている清代や民国時期に出土された三国から清代までの墓誌234点及び高昌磚誌122点に、紹介文章・釈文・拓本を付して収録する。いずれも史料・書法・文字・言語の分野において価値の高いものであり、研究者に重視されている。

340811 『中国水運法律政策全書(全3冊)』
    張林江、魏明主編 社会科学文献出版社 2010年10月刊 41,475円
 本書は、2009年12月31日当時に有効な水運関係の国家の政策・法律・行政法規、交通部門の規章及び規範性文件、地方の水運法規や規章などを網羅的に収録するほか、水運に関係する国際公約なども掲載している資料集であり、実用性が高い。

340822 『北京亦庄X10号地』
    北京市文物研究所編 科学出版社 2010年11月刊 11,340円
 2007年6月、北京市文物研究所により行われた北京市大興区鹿圏鎮亦庄X10号地遺跡への大規模な考古発掘調査は、数多くの成果を収めた。58の東漢晩期などの漢代墓葬・1つの漢代井戸・8つの漢代窰址及び6つの唐代中期と晩期の墓葬・2つの唐代窰址から陶器333点・瓷器2点・銅銭190枚が出土され、古代の北京地区の喪葬習俗、人口数量、陶瓷産業の規模と構成などを知る重要な手掛りとして、考古学界の注目を浴びている。本書は、その考古発掘調査の報告集である。

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