2011年1月21日金曜日

1月19日の新着和書~『中国南方話劇運動研究』『モンゴル人ジェノサイドに関する基礎資料 3』他

 
「中国南方話劇運動研究 1889-1949」
    間ふさ子著 九州大学出版会 6,510円
  *20世紀初頭に登場した中国の話劇は,台詞と動作・表情を表現の手段としてドラマを進行させ,具象的な舞台装置や衣装を用いる,「写実」を尊ぶ表演芸術である。新興の表演芸術である話劇は近代意識を表現し,「国語=共通語」で演じられるものだということがこれまでの学界の定説であった。しかし当時の中国においては,国語は知識人の共通語ではあっても民衆の共通語ではなく,国語話劇の他に民衆を対象とした方言話劇も存在していた。著者は中国南方(華南・東南・台湾)の方言話劇運動に着目し,使用言語の問題を中心にその発展の流れを概観し,その特徴と意義を明らかにする。

「静かなる旅人」
    ファビエンヌ・ヴェルディエ 著/野口園子 訳 静山社 2,940円

「中国が世界に知られたくない不都合な真実」
    坂東忠信著 青春出版社 1,470円

「中国人観光客が飛んでくる! マイコミ新書」
    上田真弓、池田浩一郎 著 毎日コミュニケーションズ 872円

「中国・インドの戦略的意味 グローバル企業戦略の再構築」
    アニル・K・グプタ、ハイヤン・ワン 著/若山俊弘 監訳/国際大学グローバル・コミュニケーション・センター訳 同文舘出版 2,940円

「文化交渉学と言語接触 中国言語学における周縁からのアプローチ」
    内田慶市著  関西大学出版部 4,200円

「満洲分村移民の昭和史」
    渡辺雅子著 彩流社 2,100円

「モンゴル人ジェノサイドに関する基礎資料 3 打倒ウラーンフー(烏蘭夫)
 内モンゴル自治区の文化大革命3」
    楊海英編 風響社 18,900円
  *本書は内モンゴル自治区でおこなわれた中国文化大革命に関する第一次資料を解説し、影印。中央政府に忠実だったウラーンフーが、文革期に一転、批判の対象となり、それがモンゴル人虐殺と連動していたことを示す。

「やさしい接客中国語カタコト会話帳 これだけでOK! お店・旅館・飲食店などで使うシーン別&ケース別フレーズ」
    趙怡華著 すばる舎 1,260円

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