2011年3月18日金曜日

速報[3月18日②]~これから入荷・発売する本

 
343181 『古雑劇(1函10冊)』
    [明]王驥徳 編 国家図書館出版社 2010年9月刊 136,500円
 明代の文人王驥徳により編纂された《古雑劇》は、漢元帝孤雁漢宮秋・唐明皇秋夜梧桐雨・杜蕊娘智賞金線池・臨江驛瀟湘夜雨・望江亭中秋切鯰旦・温太真玉鏡台など20種の元劇を収録する重要な雑劇資料集であるが、現在、国家図書館に収蔵されている明顧曲斎刻本しか存在していない。本書は、その孤本の完全影印本である。《中華再造善本》シリーズの1点。

343190 『隆化鴿子洞元代窖蔵』
    孫智君主編 河北人民出版社 1010年2月刊 7,560円
 1999年1月、河北省隆化県湾溝門郷東梁頂村の4人の少年が、当地の「鴿子洞」という洞窟で遊んだ際、偶然に見つけた元代の遺留物は、その後、元代文物の大発見と位置づけられた。67点の絲綢品・文書・骨角製品の中、一級文物が5点・二級が22点・三級が11点となっている。典売土地契約・炭戸夏衣銭糧・永昌褲俸鈔帳など至正年間の6点の書類、棉・麻・皮・毛・絲・骨・角・銅・銀・馬尾・紙などの生活用品、藍地亀背朶花綾対襟襖面など46点の絲綢品は、いずれも元代の北方地区における社会生活の実態や当時の織物や刺繡の高いレベルを掲示した元代考古の重大な収穫であるが、とりわけ一級文物の「褐色地鸞鳳串枝牡丹蓮紋錦被面」は、国際絲綢品研究の空白を埋める国宝である。本書は、数多くのカラー写真を配し、中英対照でこの67点の文物を詳しく紹介する。

343251 『宝鶏石鼓閣叢書(全4冊)』
    李棟成主編 陝西人民美術出版社 2010年9月刊 18,900円
 唐代初頭、天興三疇原(現在の宝鶏市鳳翔県三疇原一帯)で発見された10の秦代石鼓は、その後の中国文字や中国書道の発展に大きな影響を与えた「中国第一古物」である。これらの石鼓に刻まれた「石鼓文」は、金石文字から小篆文字に移っていく途中の文字と見られ、その重厚かつ洗練された風格は、「如金鈿委地,芝草団雲」と絶賛され、中国書法の一つの基準と位置づけられている。本叢書は、《石鼓閣上説石鼓》《石鼓閣上論書法》《石鼓閣上看人物》《石鼓閣上賞対聯》の4冊に分け、石鼓の由来、石鼓文の中国書法に与えた影響、石鼓や石鼓文に関係する人物、石鼓文化に関わる対聯などを紹介し、石鼓と石鼓文研究に貴重な参考資料を提供する。

343255 『武当山道教宮観建築群』
    李光富、周作奎、王永成 編 湖北科学技術出版社 2009年10月刊 15,645円
 湖北の武当山は、道教の名山としての源流は、東漢時期に遡ることができるが、明代に入って、その最盛期を迎えた。敬虔な道教信徒である明永楽帝は、30万以上の軍隊と民間人を動員し、14年間をかけて、武当山で数百の宮・観・庵・廟を建設し、武当山に「治世玄岳」の号を与え、その宗教的な地位は伝統の「五岳」より尊くなった。明代以降の数百年間、武当山道教宮観建築群は、大きな損傷を蒙ることもなく、1994年、ユネスコに「世界文化遺産」に登録された。本書は、数多くのカラー写真を配し、武当山道教宮観建築群建築特色簡述・歴代帝王重武当,敕建武当・明代武当宮観建造経略・跳動的音符―道観・庵・廟・古橋・石牌坊など8つの章に分け、武当山の道教宮観建築群を紹介する。

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