2008年8月11日月曜日

速報[8月11日]~これから発売・入荷する本

308613 『徐陵集校箋(全4冊)』
  【陳】徐陵著 中華書局 2008年8月 9,324円
 徐陵(507-583)は、南朝梁、陳両朝における「位隆朝宰,献替謀猷」の重臣であり、文章にすぐれ、庾信と共に新文体を創始し、当時の文壇に君臨した著名な詩人、駢文家でもあった。しかし、極めて盛んになってきた庾信研究に比べ、徐陵についての研究は、不備の多い清呉兆宜の箋注本しか挙げることができないほど乏しかった。本書は、大量の徐陵関係の史料に輯佚・校勘・注釈を加え、各詩文に題解・箋注・集説を付け、巻末に「書目著録」「版本序跋」「伝記数拠」「歴代評論」「年譜」を付すもっとも完全な《徐陵集》箋注本として、徐陵研究に大きく寄与する。《中国古典文学基本叢書》シリーズの1点。

308224 『昆曲古調(全14冊)』
  周瑞深編著 北京出版社 2008年4月 45,150円
 宋元戯曲の伝統を受け、明清時代に形成された昆曲は、徽劇・漢劇・京劇の源流と見なされており、近代中国の社会に深く浸透していた。しかし、近年、昆曲は、ほかの戯曲と同じように観衆の急激的な減少などにより、存亡の危機にさらされているため、関係資料の保存は急務となっている。昆曲の最後の大家とされる周瑞深により編纂された本書は、湯顕祖の《桃花扇》や《冬青樹》の生旦浄末の曲譜6種、周瑞深編著・譜曲の短劇3折、周瑞深の自作詩詞曲集1冊を収録しており、昆曲資料の保存に寄与する。

307055 『清順天府呈稿(全3冊)』
  全国図書館文献縮微複製中心 2008年7月 52,500円
 清代の順天府は、首都北京の大興県、宛平県及び周辺の24の州や県を管轄する朝廷の「直轄府」であり、北京の治安や政務及び全国各地の訴訟を処理する権限も有するため、「小刑部」とも見なされていた。本書は、光緒年間の順天府が処理した田・土・戸・銭に関する民事訴訟事件及び昭雪、恤商、巡防、理事局事宜、発審、清賦章程などについての呈稿(朝廷に報告する公文書)を影印収録する。訴訟に関する呈稿の内容は、旗人押地騙銀・略奪田地・覇地抗租・圏地遺失・旗田売買・伝典糾紛など土地をめぐるトラブル、捏契騙租・売地過割・押荒執照・旗人売契など契約をめぐるトラブル、賃住房産覇房不交・勾串奸商図謀舗産など不動産をめぐるトラブル、呑使租銀や代売地畝扣款など金銭をめぐるトラブルのほか...(続き)

307057 『清内務府档案文献続編(8冊)』
  全国図書館文献縮微複製中心 2008年7月 136,500円
 清代の内務府は、皇帝及び皇室の衣・食・住・行を担当する機構であり、総管内務府大臣を長とし、広儲・都虞・掌儀・会計・営造・慎刑・慶豊など7つの司、上駟院・武備院・奉宸院など3つの院、3つの織造処及び敬事房から構成される。本書は、乾隆・嘉慶・道光・咸豊・同治・宣統時期の内務府档案写本37種を年代順に影印収録しており、その内容は、主に下記の8つの面にわたる...(続き)

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