2009年2月10日火曜日

『中国古代の年中行事 第一冊 春』 ~中日の史料を用い、中国古代年中行事の全体像を復元~

 
『中国古代の年中行事 第一冊 春』
  中村裕一著 汲古書院 2009年1月刊 12,600円

中国古代の年中行事研究は、中国古代史研究の根底をなすだけでなく日本にも多大な影響を与えたという点でも無視できない、重要な作業である。「唐令逸文」「大業雑記」の研究で知られる著者が、隋・唐を中心とする年中行事資料を諸文献より拾集、詳細な資料考証から中国古代の年中行事の全体像を解明する。
「第一冊 春」では「立春」や「雲開節」・「上元節」など正月から三月までの年中行事をとりあげ、順に並べ大観。月日を追って史料を配置、各月の俗信や食忌も可能な限り収録。春夏秋冬に分け「第二冊 夏」~「第四冊冬」まで四冊を一年一冊の割合で順次刊行予定。毎冊800頁にも及ぶ大冊。汲古書院創立40周年記念出版。

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