2011年9月1日木曜日

[催事情報] 天理大学附属天理参考館 第64回企画展 「中華世界の民間版画 -招福の祈り-」(10/5~12/5)

  
【催事情報】
小社に寄せられた、中国関係のイベント・シンポジウムなどの情報をご紹介いたします。最新の情報はコチラでご確認ください。

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■天理大学附属天理参考館 第64回企画展 「中華世界の民間版画 -招福の祈り-」

「中華世界の民間版画」ポスター(クリックでPDFダウンロード)中国の庶民が生活のなかで使用・消費していた印刷物を総称して「中国民間版画」といいます。大きなものはタタミ一枚ほどもあり、小さなものは郵便切手ほどです。
民間版画の種類は幅広く、礼拝の対象である神像図から室内装飾の吉祥画、願いを込めて焼く「紙馬」、他に包み紙や遊具(凧絵、双六、紙牌など)、壁紙や刺繍の型紙までも含みます。
民間版画が一番大量に消費される時期は、年末から正月にかけてです。年末に売り出される民間版画の代表的なものが、「年画」(部屋を装飾する。吉祥図や物語の図)や「門画」(門扉に貼る。家を守る「門神」や吉祥をもたらす天官・仙女・童子の図)、「神像図」(天地三界の神、財神、竈神など)です。
願いを込めて焼く「紙馬」や「紙銭」は、現在でも日常的に消費されています。また以前は、祭事や葬儀に使う紙の作り物(「紮糊」といいます)にも民間木版画が多数使用されていましたが、現在これらはオフセット印刷に替わっています。
本展では、当館所蔵資料の中から門画、紮糊、神像図、紙馬類の民間版画を中心に展示します。また、民間版画の使われ方を理解していただくために「天公燈座」や「七娘媽亭」を新しく制作してもらいました。珍しい資料としてこれらも展示します。実物の民間版画とその使用例から、民衆の“招福の祈り”が込められた数々をご覧ください。

▼期間:10月5日(水)~12月5日(月) 火曜日休館(ただし10月25日は開館)
▼開館時間:09:30-16:30(入館は16:00まで)
▼入館料:大人400円 団体300円(20名以上) 小・中学生200円(学校単位の団体は無料・要事前申込)
▼会場・お問い合わせ先:天理参考館3階企画展示室
  〒632-8540 奈良県天理市守目堂町250番地
  TEL:0743-63-8414/FAX:0743-63-7721
  URL:http://www.sankokan.jp

[関連イベント]

■講演会  10月15日(土) 13:30- 於:地下1階研修室
  1)「中国民間版画入門」
    三山陵氏(大東文化大学大学院非常勤講師)
  2)「台湾伝統版画の研究 -その歴程と現状-」
    楊永智氏(台湾・東海大学兼任講師/逢甲大学博士生) ※日本語通訳あり

■トーク・サンコーカン  11月26日(土) 13:30- 於:地下1階研修室
  「天理参考館の中国民間版画 ―所蔵資料の紹介とギャラリートーク―」
    中尾徳仁(当館学芸員)

■列品解説  10月26日(水) 13:30- 於:3階企画展示室

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