2007年9月7日金曜日

古本琵琶記匯編(全8冊)
197028
孫崇濤主編 中華書局 2007年8月刊 B5 線装 75,600円

《新刊摘匯奇妙戯式全家錦嚢伯皆》、《蔡伯皆》(嘉靖抄本)、《新刊巾箱蔡伯皆琵琶記》、《琵琶記》(凌刻臞仙本)、《新刊元本蔡伯皆琵琶記》など5種類の代表的な古本《琵琶記》を影印収録し、《琵琶記》古本研究に重要な資料を提供する。


中国古代鉄器芸術
197029
北京燕山出版社 2007年3月刊 7,350円
中国の鉄器使用の歴史は、商代晩期、隕石鉄で鉄器を鍛造する技術の誕生に遡ることができる。春秋中晩期に発明された銑鉄の冶金方法と鋳造技術及び戦国初期に発明された銑鉄の脱碳柔化技術により、強靭性を持つ各種類の脱碳鉄器の生産が可能となった。漢代に創造された炒鋼技術、炒鋼工具は、数十鍛鉄器・百煉鋼鉄器・貼鋼鉄器・夾鋼鉄器などの誕生に繋がり、魏晋南北朝には、灌鋼鉄器という古代冶金技術の精粋を集めた鋳造法が生まれ、唐宋以降の鉄器生産の多様化を促した。本書は、中国古代における鉄器生産の歴史の回顧を通し、鉄器が社会進歩に果たした役割を論述する。

鴻山越墓発掘報告
197033
文物出版社 2007年5月刊 B5 25,200円
近年、江蘇省無錫市鴻山にある越墓に対し行った考古発掘調査により、保存情況の極めて良好な大量の楽器、礼器、玉器などの副葬品が出土された。これらの出土品は、越国の貴族墓地の埋葬制度、階級制度及び春秋戦国時代の越国の社会性質などを浮き彫りにし、東周時期における越国史や百越史研究の空白を埋める画期的な大発見と位置づけられている。鴻山越墓遺跡には、安陽殷墟・西安兵馬俑・成都金沙・広漢三星堆と並ぶ遺跡展示保護研究センターを建てる予定である。本書は、《鴻山越墓出土楽器》《鴻山越墓出土礼器》《鴻山越墓出土玉器》と共に鴻山越墓考古発掘の成果を表す。

景徳鎮珠山出土永楽官窰瓷器
197038
文物出版社 2007年5月刊 価格11,340円(税込)
明清時代の宮廷専用の瓷器は、殆ど「瓷都」景徳鎮の官窰で生産されていた。官窰の技術や製品の民間への流出を防ぐため、上納しなかった官窰の製品は、すべて砕き捨てられた。現在、しばしば出土されたこれら官窰瓷器の残片により、多くの瓷器の復元が行われ、景徳鎮官窰史研究の貴重な一次資料となっている。本書は、景徳鎮陶瓷考古研究所が、首都博物館で開かれた「景徳鎮珠山出土永楽官窰瓷器展」に提供した景徳鎮珠山出土の永楽官窰瓷器の逸品118点を収録し、永楽瓷器の造型の風格や生産工芸などを再現する。

中国現代小説史(全3冊)
196976
楊義著 中国社会科学出版社 2007年1月刊 B6 価格11,214円(税込)
本書は、大量の一次資料をもとに、700余人の作家と2,000余種の作品を渉猟し、総論・流派作家群論・作家論などの面から晩清と民国期間における文学の観念・思潮・流派・発展及び現代文学と古典文学や外国文学との複雑な関係を論述する。魯迅を代表とした左翼文学及び解放区文学の主潮意義を高く評価し、多くの個性的な作家を再認識する一方、抗戦時期の淪陥区文学・華南文学・台湾と香港文学・章回体旧派小説にも研究を加え、従来の文学史の欠陥や空白を補う力作である。

舒元煒序本紅楼夢(舒序本)(全2巻)
196980
【清】曹雪芹著 沈陽出版社 2007年2月刊 A5 価格9,324円(税込)
《紅楼夢》の重要な版本の一つであり、清代前期の文人舒元煒が乾隆54年(1789年)に著述した序文が付いている。現在は、紅学家呉暁鈴に収蔵され、「舒序本」「舒本」「乙酉本」「呉本」「呉蔵残本」などとも称する。


楊継振蔵本紅楼夢(夢稿本)(上下巻)
196981
【清】曹雪芹著 沈陽出版社 2007年1月刊 B4 価格31,395円(税込)
本書は、清代の著名な蔵書家楊継振に収蔵された《紅楼夢》120回の稿本であり、「科文本」「脂稿本」「楊蔵本」とも称する。楊氏の手に入る前、程高本に依拠し、書き直された痕跡があったため、楊継振及びその友人于源、秦光第は、本書は高鶚手定の稿本と推測した。于源、秦光第が、それぞれ《紅楼夢稿》と《紅楼夢稿本》の書名を題字し、楊継振が、巻頭に《紅楼夢稿》を題字し、「蘭墅太史手定《紅楼夢稿》百廿巻,内闕四十一至五十巻,拠擺字本抄足,継振記」との記述を残し、七十八回に「蘭墅閲過」の4文字を加えたほか、現代の多くの紅学家も楊継振の見解を支持しているため、本書は、《紅楼夢稿本》(《夢稿本》)と称されるようになった。


閩台族譜匯刊(全100冊)
197214
広西師範大学出版社 2007年12月刊 B5 精 予価1,260,000円(税込)
明清以来、福建沿海の住民の大規模な台湾への移住とともに、中華文化は、迅速に台湾に根付いた。この歴史の過程を記録した夥しい数の史料の中、民間の族譜は、台湾海峡両岸の血縁関係や社会、文化関係を忠実に反映したため、高い史料価値を有する。本書は、台湾への移民のもっとも多かった閩南泉州、漳州の族譜、閩西「客家」族譜及び福州・興化などの地区の族譜を収録する。その中、もっとも有力な家族の姓氏は、陳・林・黄・張・李・王・呉・劉・蔡・楊・鄭・郭・洪・曾・頼・徐・周・葉・蘇・庄・江・呂・何・羅・高・蕭・朱・簡・鍾・彭・游などである。

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