2007年9月3日月曜日

~唐代人の「異国好み=エキゾチズム」に迫る~


『サマルカンドの金の桃 唐代の異国文物の研究』
エドワード・H.シェーファー著
伊原弘日本語版監修 吉田 真弓日本語版訳
勉誠出版 2007年8月刊 5,040円

唐代に中国に輸入された外来物を調査し、中国人の生活への影響を描いたEdward H.Schafer『The Golden Peaches of Samarkand: A study of T'Ang Exotics』 の待望の日本語訳版。
唐代の文人たちの「異国好み」を論じており、唐詩・随筆を読み解く際の百科事典的な書ともいうことができる。副題「唐代異国文物の研究」からもうかがえるように唐代の物質文化に着目し、シルクロードを越えて運ばれてきた珍しい異国文物が文人たちの感性や日常生活様式に与えた影響を探る。

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