2007年9月20日木曜日

耽美で儚げな大人の童話

『 蒼の都で紙漉き工は』
  劉師哥著 新風舎文庫 2007年6月刊 683円

コラージュのような構成と耽美で儚げな筆致で描かれたフィクション短編。「蒼の都」とはサマルカンドのこと。「古代支那」にあったとする架空の都「平安」を舞台とした妓女・淑絃をめぐるストーリー。「回鶻」「突厥」ほか実在の歴史上の民族・国名なども多数登場、史実と虚構が多彩に織り交ぜられている。

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