2007年9月25日火曜日

~アジア最古の世界図はなぜ日本に遺されたのか~

【書評掲載書籍】

《毎日新聞》
『慰安婦問題という問い 東大ゼミで「人間と歴史と社会」を考える』
  大沼保昭編 岸俊光編 勁草書房 2007年8月刊 2,940円


《朝日新聞》 ☆情報フォルダーで紹介
『検証現代中国の経済政策決定』
  田中修 日本経済新聞出版社 2007年9月刊 6,090円


《読売新聞》
「壮大な交流のドラマ」 川出良枝(東京大学教授)評
『地図は語る モンゴル帝国が生んだ世界図』
  宮紀子 日本経済新聞出版社 2007年6月刊 2,940円

西本願寺と長崎・本光寺で見つかった二つの「混一彊理歴代国都之図」。西はアフリカ大陸・ヨーロッパ、東は中国・朝鮮・日本、南は東南アジア・インド洋までが描かれた、アジア最古の世界図。膨大な古地図・絵図・文献資料を渉猟しながら、この世界図が歩んできた道筋を辿り、大元ウルス治下の中国において作成された「声教広被図」及び「混一疆理図」について分析、当時共有されていた世界認識の有り様を読み解く。
『モンゴル時代の出版文化』(名古屋大学出版会2006年)に続く著書。各頁に用いられている図版は全てカラーで、地図の文字も読めるよう配慮がなされている。

《 主 要 目 次 》
プロローグ「混一疆理歴代国都之図」をたどる旅
第I章 二枚の原図をもとめて
第II章 世界はわれらのもの――モンゴル朝廷の「地図」プロジェクト
第III章 「中華」の伝統と新たな世界像
第IV章 王権の象徴として――「混一疆理歴代国都之図」の誕生とその後
エピローグ いつか来た道・あらたな地平

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