2007年9月13日木曜日

~ 海のアジア史研究における根本史料・全訳 ~


『中国とインドの諸情報1 第一の書 』(東洋文庫766)
    家島彦一訳注 平凡社  2007年9月刊 2,835円

9~10世紀アッバース朝期のイスラム系海上商人たちが見聞・経験を記した最古のアラビア語文献を全訳、詳細な注釈と解説を施した。全2巻予定。
過去に『シナ・インド物語』などの名前で翻訳・出版されているが、今回はイブン・バットゥータ「大旅行記」の本邦初全訳で知られる家島彦一氏が題名も改めて新たな訳本を刊行。ペルシャ湾からインド洋を渡り中国・広東に至る航路の詳細をはじめ、インドや中国についての広範な知見・諸事情が記されている。
唐代南海史研究やアッバース朝時代の海洋交易研究に欠かせない最重要基本史料。

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