2007年9月8日土曜日

~『中国思想文化事典』の姉妹編~


『中国思想史』
溝口雄三・池田知久・小島毅著
東京大学出版会 2007年9月刊 2,625円

停滞史観も革命史観もとも退け、中国に固有の歴史枠組を探る新機軸の思想通史。
世界史の中における中国の位置づけを試みつつ、古代から近世そして近現代にいたる新しい歴史像を呈示。2001年刊行『中国思想文化事典』の姉妹編として作製された中国思想通史の画期的なテキスト。
《主要目次》
第一章 秦漢帝国による天下統一
  一 天人相関と自然
  二 天下のなかの人間
  三 国家の体制をめぐって
  四 儒教国教化と道教・仏教
第二章 唐宋の変革
  一 新しい経学
  二 君主像の変化
  三 政治秩序の源泉
  四 心をめぐる教説
  五 秩序の構想
第三章 転換期としての明末清初期
  一 政治観の転換
  二 新しい田制論と封建論
  三 社会秩序観の転換
  四 人間観・文学観の変化
  五 三教合一に見る歴史性
第四章 激動の清末民国初期
  一 清末の地方「自治」
  二 西欧近代思想の受容と変革
  三 伝統のなかの中国革命
  四 現代中国と儒教

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