2008年7月14日月曜日

『台湾を考えるむずかしさ』~台湾研究が抱える諸問題についての考察

『台湾を考えるむずかしさ 研文選書99』
  松永正義 研文出版 2008年7月 2,940円

台湾言語事情をはじめ、文学、歴史認識、中国ナショナリズム、日本との関係、台湾領有論、日本における台湾報道など、多くの複雑で未決の問題を抱える「台湾」をめぐる諸考察。第Ⅲ章では、『東方』2004年7月号~2005年8月号にかけて計5回交わされた藤井省三氏との論争のうち、著者の文章2篇を収録する(藤井氏の文章は『東方』281,288,294号に所収)。

《 目 次 》
 台湾を考えるむずかしさ――序にかえて
 Ⅰ 台湾語運動覚書/台湾語の表記問題/台湾言語事情札記
 Ⅱ 日本における台湾文学の研究について/台湾新文学運動史研究の新しい段階/世界華文文学雑感
 Ⅲ ふたつの「教科書問題」/台湾から見た中国ナショナリズム/台湾にとっての日本の意味――藤井省三氏への異議/台湾認識の問題/いま竹内好を読むということ
 Ⅳ 台湾領有論の系譜/日本国内ジャーナリズムにおける霧社蜂起事件

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