2009年4月24日金曜日

速報[4月24日③]~これから入荷・発売する本

 
317109 『莫友芝詩文集(上下)』
    張剣・陶文鵬・梁光華編校 人民文学出版社 2009年3月刊 価格7,560円
 莫友芝(1811-1971)は、晩清の著名な学者・詩人・書道家である。本書は、莫友芝の代表作《郘亭詩鈔》《郘亭遺詩》《郘亭遺文》など莫友芝のすべての稿本や鈔本に比較・辨偽・校勘・整理・標点を加えた最も権威的な莫友芝詩文集である。巻末に晩清や民国時期の莫友芝研究の関係資料及び「莫友芝年譜簡編」を付す。

317110 『徐禎卿全集編年校注』
    范志新 人民文学出版社 2009年3月刊 価格7,350円
 明代中期の詩人徐禎卿(1479-1511)は、復古を唱えた「前七子」の中では、唯一の江南出身者であるが、わずか33歳で亡くなり、その才華を惜しまれた。著に《迪功集》《談芸録》があり、後者は、王漁洋など清代の詩人に愛された。周文萃編集の《徐禎卿全集》を底本とし、アメリカ国会図書館蔵6巻本や傅光宅編選の10巻本など10余種の版本を参照して編纂された本書は、前人の研究成果を踏まえ、様々な徐禎卿の文集に比較・辨偽・校勘・整理・標点を加えた初の《徐禎卿全集》注解本である。巻末に序跋提要・伝記志文・版本考・年譜簡編を付す。

317103 『迦陵詞(上下)』
    【清】陳維崧著 南開大学出版社 2009年3月刊 価格126,000円
 《迦陵詞》は、清代初期の著名な詞人陳維崧(1625-1682)の代表作である。南開大学図書館に収蔵されている「元世従孫実銘謹蔵」の署名が付いている《先検討公手書詞稿》は、康煕28年に刊行された《迦陵詞》陳宗石刻本の底本であり、その後の様々な《迦陵詞》のルーツであるため、文献的価値が極めて高い。本書は、その完全影印本。

317166 『綿山神仏造像上品』
    馮驥才主編 中華書局 2009年4月刊 予価52,500円
 山西中部に位置する綿山は、歴史上の著名な宗教聖地であり、儒・釈・道及び様々な民間信仰が長期にわたって綿山に共存したのは、中国宗教史上において極めて珍しい事例である。綿山に現存している唐代から清代にかけて造られた700余基の神仏造像は、釈迦・菩薩・羅漢・弟子・天王・侍者・供養人など仏教人物、道教諸神、綿山聖母・五竜王・樹神などの民間・地方神及び貴重な包骨真身像が含まれており、芸術的価値も文物的価値も極めて高いが、世間にはあまり知られていない。本書は、「綿山神仏造像記(序言)」「晋中綿山彩塑神仏造像研究」「図版」「附録」「後記」部分に分け、綿山の6つの寺観に保存されている128基の神仏造像をリアルに紹介する。

316968 『珍蔵本原拓趙之謙印譜』
    戴文編 重慶出版社 2008年9月刊 価格11,340円
 趙之謙(1829-1884)は、清末の著名な書家・画家・篆刻家であり、その篆刻作品は、西泠八家・皖派・詔版・漢鏡文・銭幣文・瓦当文・風泥・漢隷・魏碑など様々な流派の長所を吸収し、詩・書・画・印を有機的に融合させ、清末の書画篆刻界に極めて大きな影響を与え、近代の大師呉昌碩や斉白石の作品も趙之謙から大いに啓発されたものと見なされている。本書は、民国初頭に刊行された《二金蝶堂印譜》の原色・原寸影印版であり、趙之謙研究の貴重な資料と言える。

0 件のコメント: