
閻立 著 東方書店 2009年04月刊 4,200円
東アジアの近代が幕を開けたとき、日中間の伝統的な関係(朝貢)は、明朝時代の倭寇や秀吉の朝鮮派兵、その後の江戸幕府の鎖国などにより、閉ざされていた。その頃、中国は、欧米諸国との間に、朝貢などとは違う関係―すなわち条約締結という新たな関係が形成されはじめていた。そのようななか、日本と中国はお互いにどのような関係を新しく築こうとしたのか。「日清修好条規」が1871年に締結されるまでの日中両国のお互いの対応の経緯を明らかにするとともに、中国(清朝)側の対日姿勢の変化を条約の「正文規定」、「日本語認識」というキーワードを通じて論述する。
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