2009年6月26日金曜日

速報[6月26日①]~これから入荷・発売する本

 
319201 『中国近代建築工程文献史料匯編(全72冊)』
    京華出版社 2009年7月刊 予価609,000円
 約7,000年の悠久な歴史を誇り、概ね新石器時代・夏商周・秦漢至南北朝・唐宋・元明清の5つの段階に分けることができる中国古代の建築工程は、輝ける中華文明の一つの象徴であるが、清末民初になって西方の科学技術の伝来に伴い、中国の建築工程も次第に経験知識から建築科学に昇華し、多くの建築関係の雑誌や会報に夥しい数の研究論文や報道が発表され、近代化を促した。本書は、その中から選ばれた《新建築》《中国工程師学会会務特刊》《復旦大学土木工程学会会刊》など30余種の中国近代における建築工程文献史料を収録し、この分野の研究にこの上ない資料集を提供する。

318268 『中国古籍版刻辞典(増訂本)』
    蘇州大学出版社 2009年3月刊 11,340円
 本辞典に収載されている21,500余の詞目は、年代が唐代から清代乾隆時期までであり、内容は、下記の4つの方面にわたる。①版刻名詞。各版本の名称、印刷用紙・様式・装丁及び辺準・黒口・魚尾などの専門用語に及ぶ。②刻字職人。1万余の古代の刻字職人に関する条目を収録し、関係史料の空白を埋める。③宋・元・明・清の刻書家と抄書家。④版本書目。版本に関する専門著作・書目・題跋の内容や価値、宋刻本の8つの特徴、明清の雕版印刷の参考書《武進陶氏書目叢刊》などを紹介。巻末には、清乾隆38年(1773年)の《武英殿聚珍本》から2005年までに刊行された版本関係の専門著作や書目248種を掲載する。

317419 『呉晗全集(全10冊)』
    中国人民大学出版社 2009年4月刊 62,160円
 呉晗(1909-1969)は、現代明史研究の分野で先駆的な貢献をした著名な歴史学家・教育家・雑文家であるが、「文革」の最初の犠牲者の一人でもある。呉晗生誕100周年・逝去40周年にあたって刊行された本書は、「歴史巻」(全6巻)と「雑文巻」(約3巻)及び呉晗の詩歌・書信・脚本・工作報告・翻訳作品を収録する1巻から構成される。呉晗の代表作《朱元璋伝》の4つの版本、雑文集《投槍集》《灯下集》《三家村札記》、新編歴史劇《海瑞罷官》、呉晗の友人・学友・同僚・弟子の中から、...(続き)

315700 『観音宝像(2函・16巻)』
    /夏荊山絵 中国書店出版社 2009年1月刊 461,580円
 仏教居士・華僑画家夏荊山は、1994年にアメリカから帰国し、北京郊外の密雲県で仏教芸術画院を創立し、仏教芸術の後輩の養成に力を注ぐ一方、中国画の写意・工筆の画法を西洋画の透視・写実の画法と結合し、数多くの観音画像を創作した。本書に収録されている夏荊山の観音画像は、繊細かつ荘厳な筆致で描かれた水月観音・白衣観音・慈航観音・男相観音及び善財童子・龍女・韋駄・四大天王・普陀など多くの形象が含まれている当代仏教芸術の逸品である。

316349 『後村先生大全集(全8冊)』
    【宋】劉克荘著 四川大学出版社 2008年12月刊 46,200円
 劉克荘(1187-1269、号後村)は、南宋後期の著名な詩人であり、氏が残した大量の詩詞作品は、蘇軾・辛棄疾・陸游の豪放な風格を継承し、後世の詩壇に少なからぬ影響をもたらした。とりわけ南宋の莆田地区における雑劇や百戯を描写する作品は、独特の意義を有する。本書は、四部叢刊本《後村先生大全集》を底本とし、清初の抄本などを参照し、劉克荘の詩作5,000余首、詞作200余闕、詩話4巻、散文多数を網羅するほか、他の書籍から集めた劉克荘の詩・詞・文・記・序・表啓・題跋などを掲載する《後村先生詩文拾零》も収録されている。

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