2009年6月30日火曜日

速報[6月30日①]~これから入荷・発売する本

 
319388 『資治通鑑(文白対照、全32冊)』
    【宋】司馬光編撰、沈志華今訳、張宏儒主編 中華書局 2009年5月刊 35,700円
 宋代の名臣・学者司馬光らにより編纂された《資治通鑑》は、中国史上において価値が極めて高い編年史であるが、当時の文語で著述されたため、現在の読者にとっては、難解の部分が多い。本書は、中国社会科学院・中華書局・北京大学・中国人民大学の60余人の専門家が、中華書局1987年刊行の標点本を底本とし、原書の内容を現代白語に翻訳した文白対照《資治通鑑》であり、《資治通鑑》の学習や研究に利便を提供する。

319628 『歴代制挙史料匯編』
    李舜臣、欧陽江琳編著 武漢大学出版社 2009年8月刊 予価7,560円
 科挙試験は、歴代の封建王朝が民間の人材を発見・登用する主要な手段であるが、そのほか、皇帝の諭旨で不定期に行っていた、科挙と同じ性質を有する制挙という試験も存在していた。本書は、「隋唐五代巻」「両宋巻(附金遼)」「清代巻」の3つの部分に分け、詔令・奏議・薦挙・制策・登科・芸文・雑録の分類で歴代の制挙関係の史料を網羅し、制挙・科挙及び中国古代考試史の研究をサポートする。《歴代科挙文献整理与研究叢刊》シリーズの1点。

319629 『歴代律賦校注』
    詹杭倫等編 武漢大学出版社 2009年8月刊 予価10,584円
 本書は、唐・宋・金・清の数多くの律賦から精選された300余篇に題解及び詳細な注釈を加え、当代の賦学研究や賦体文学創作に貴重な参考資料を提供する。巻頭には「科挙与律賦」、巻末には唐代の「賦譜」・宋代の「声律関鍵」・清代の「賦学指南」などの律賦創作規範についての理論資料を付す。《歴代科挙文献整理与研究叢刊》シリーズの1点。

319630 『翰林掌故五種』
    余来明、潘金英校点 武漢大学出版社 2009年8月刊 予価9,450円
 本書は、元・王惲の《玉堂嘉話》、明・廖道南の《殿閣詞林記》、明・張位の《詞林典故》、明・張元忭の《館閣漫録》、清・朱珪の《皇朝詞林典故》など5種の翰林文献に整理・校注を加えた資料集である。前言部分は、中国古代の翰林制度の沿革を対比・総括し、学術的な価値が高い。《歴代科挙文献整理与研究叢刊》シリーズの1点。

319631 『貢挙志五種』
    廬小俊、江俊偉校点 武漢大学出版社 2009年8月刊 予価18,375円
 本書は、明・馮夢楨《歴代貢挙志》(1巻)、明・張朝瑞《皇明貢挙考》(9巻)、明・張弘道・張凝道《皇明三元考》(14巻)、清・黄崇蘭《増補貢挙考略》(5巻)、清・陳国霖《国朝貢挙年表》(3巻)など5種類の貢挙志を収録する。いずれも簡明に歴代の貢挙制度及び会試考官試題及びその程文の目を紹介し、歴代の進士・状元・標眼・探花・庶吉士・名臣・入閣・一二品高官の名簿を掲載するものであり、資料的価値が高い。《歴代科挙文献整理与研究叢刊》シリーズの1点。

319632 『二十世紀科挙研究論文選編』
    劉海峰編 武漢大学出版社 2009年8月刊 予価5,880円
 本書は、20世紀中発表された3,000余篇の科挙関係の論文から精選された、鄧嗣禹・傅衣凌・潘光旦・費孝通・銭穆などの大家を含む39名の学者の論文42篇を収録する。その内容は、科挙の起源、科挙革廃の影響、科挙と社会流動、八股文の功過、多種制度の考釈などにわたり、20世紀における科挙研究の発展の軌跡、争論点、研究水準などを如実に反映している。《歴代科挙文献整理与研究叢刊》シリーズの1点。

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