2010年3月8日月曜日

『新編 原典中国近代思想史 1』~思想原典を通して問い直す近代中国像

 
『新編 原典中国近代思想史 1 開国と社会変容―清朝体制・太平天国・反キリスト教―』(第1回配本/全7巻)
  並木頼寿責任編集 岩波書店 2010年2月25日 5,775円

『新編 原典中国近代思想史』は、旧編にあたる『原典中国近代思想史』(1976-77)に改訂を加え、旧編に収録されなかった資料を新たに追加し、全7巻で刊行(隔月刊)する。新編は、「近代日本を批判的に反省するための鏡」(総序より)としての中国像を提示するという、旧編の企図を受け継ぐものであるが、アヘン戦争から共和国建国までの期間の文章を収録した旧編に対し、乾隆末期(18世紀末)から1953年までの文章を収録する。また、今日における中国像の構築に向けて、文明への視座、近代という視座、革命の位置づけという、三つの柱を編集方針としている。
第1巻は、「清代後期の社会と思想状況」「開国と対外認識」「太平天国」「仇教運動から義和団の活動」の4章より構成。清朝中期から義和団時期にかけての支配体制の変容、外来のキリスト教に対する清末社会の反応、清末の社会構造に大きな影響を与えた太平天国運動とそれによる体制変革の試みなどの関連原典を扱う。

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