2010年3月9日火曜日

速報[3月9日]~これから入荷する本

 
328106 『許宝蘅日記』
    許宝蘅 著、許格儒 整理 中華書局 2010年1月刊 11,844円
 許宝蘅(1875-1961、字季湘、号巣雲、杭州の出身)は、清朝廷の軍機府章京、北京民国政府の国務院秘書長・内務部次長などの要職を歴任した高官であり、近現代の著名な書画家でもある。《許宝蘅日記》は、許宝蘅が参与した民国初期における北洋政府の中枢や多くの歴史事件の実態を記述しており、史料価値が極めて高い。

328233 『毛沢東自伝珍稀書影図録』
    程宸編 国家図書館出版社 2009年12月刊 15,645円
 本書は、「書影」(書籍の実物写真)の形式で約220種の《毛沢東自伝》を紹介する図録である。第一部分は、新中国成立前と1950年代初期の《毛沢東自伝》60余種を、第二部分は、編纂者が収蔵している500余種の「文革」期刊の《毛沢東自伝》《毛沢東回憶録》から精選された約160余種をそれぞれ紹介する。各版本の特徴やアメリカの新聞記者斯諾(エドガー・スノー)が1936年に陝甘寧辺区を訪問する経緯なども説明しており、毛沢東研究の貴重な参考資料と言える。

328247 『近代中国参加之国際公約匯編(全2冊)』
    全国図書館文献縮微複製中心 2009年12月刊 52,500円
 第一次大戦終結後、中国は、一つの主権国家として、国連の前身「国際連合会」に加盟した。本書は、その後の数十年間にわたって中国が参与・調印した様々な国際公約を収録し、中国近代外交史の研究に貴重な一次資料を提供する。

328249 『旧中国社会現象拾零』
    陶希聖著 全国図書館文献縮微複製中心 2009年12月刊 26,250円
 陶希聖(1899-1988)は、国民党の著名な理論家であり、蒋介石の著述《今日中国之命運》の実際の著者とされる。陶希聖が打ち出した「新生命派」理論は、中国の封建制度は衰退しているが、その影響力は、まだ随処に現れており、現在の中国の主役は、士大夫と農民であると力説し、当時の中国の思想界に大きな影響をもたらした。陶希聖が1931年に著述した本書は、中国の様々な社会現象の紹介を通し、5つの領域から中国の過去と将来を論述する。

328250 『民国初期江浙直奉血戦写真画史』
    全国図書館文献縮微複製中心 2009年12月刊 26,250円
 1925年、曹錕・呉佩孚が率いる直系軍閥の軍隊と張作霖・段祺瑞の奉軍・皖軍の間に江蘇・浙江や上海周辺で繰り返された「江浙直奉大戦」は、中国現代軍閥史上において最も大規模な戦争の一つであり、その後の中国政治や中国社会の推移に大きな影響を与えた。本書は、数多くの写真や図版を用い、「江浙直奉大戦」の歴史背景、各方面の戦力配置、戦闘の経過、勝敗を決める要素などを紹介し、中国現代軍事史や軍閥史の研究に貴重な参考資料を提供する。

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