2010年10月8日金曜日

速報[10月8日③]~これから入荷・発売する本

 
336077 『景定建康志(金陵全書)(全4冊)』
    南京出版社 2010年8月刊 134,400円
 「六朝古都」「十朝都会」「民国首都」である南京は、六朝文化・南唐文化・民国文化の発祥の地であり、夥しい数の歴史文献が残されている。《金陵全書》は、甲編(方志類)・乙編(方志以外の史料)・丙編(歴史档案)に分け、2010年から毎年15点のペースで15年をかけて南京の歴史文献を網羅的に蒐集・出版する。《永楽大典》以来の南京歴史に関する文化プロジェクトとして南京及び中国政治・経済・軍事・文化・外交・風習・民俗などの研究に極めて重要な史料を提供する。
 《金陵全書》の甲編(方志類)に収録される清嘉慶年間刻本を底本とした原寸大影印本《景定建康志》は、宋代に編纂された地方志の名作であり、現存の最も古く、最も完全な南京地方志でもある。その内容は、宋代における南京の自然・歴史・経済・軍事・文化・風習・民俗などの広範囲にわたるため、宋代歴史及び南京地方史研究に欠かせない史料と見なされている。


336078 『万暦上元縣志(金陵全書)』
    南京出版社 2010年8月刊 42,000円
 ……(略)……《金陵全書》の甲編(方志類)に収録される明万暦年間刻本を底本とした原寸大影印本《万暦上元縣志》は、明代に編纂された南京上元縣(現在の鼓楼・玄武・白下・秦淮・下関・栖霞一帯)の自然・歴史・経済・軍事・文化・風習・民俗などを記述するものであり、明代歴史及び南京地方史研究に重要な史料と見なされている。

336101 『建康実録・建康実録校記(金陵全書)(全2冊)』
    南京出版社 2010年8月刊 52,500円
 ……(略)……《金陵全書》の乙編(方志以外の史料)に収録される宋紹興年間刊本を底本とした影印本《建康実録・建康実録校記》は、建康(南京)を都とした孫呉・東晋・宋・斉・梁・陳など六朝の政治・遺跡・地方史に関係する史料が大量に含まれているため、六朝歴史や南京歴史地理の研究にとって参考価値が高い。

336079 『南京特別市市政(府)公報(金陵全書)(全2冊)』
    南京出版社 2010年8月刊 67,200円
 ……(略)……《金陵全書》の丙編(歴史档案)に収録される《南京特別市市政(府)公報》は、1927年から1948年にかけて、国民政府の首都としての南京特別市の財政・税収・物価・慈善・教育・衛生・市政規划・市政建設・公共交通・社会治安及び娯楽場所や公園などの名勝地の実態を克明に記録されており、当時の南京の行政区画や行政機構及び当局の施政理念などの研究にとってこの上ない貴重な史料と言える。


336052 『甲骨文合集釈文(全4冊)(精縮本)』
    胡厚宣主編 中国社会科学院出版社 2009年12月刊 46,200円
 1980年代に刊行された《甲骨文合集》は、国内外に収蔵されている41,956片を収録する画期的な甲骨文資料集であるが、各甲骨に詳細な釈文を付していないため、一般の読者には読めないものが多かった。1999年、《甲骨文合集》の編集責任者胡厚宣の主宰で編纂・刊行された《甲骨文合集釈文》は、新しい研究成果を踏まえ、《甲骨文合集》のすべての甲骨の釈文を収録し、甲骨文研究に権威的な資料集を提供する。

335798 『申報年鑑全編(全14冊)』
    申報年鑑社編著 国家図書館出版社 2010年8月刊 220,500円
 ……(略)……1933年、《申報》誕生60周年を記念し、創刊された《申報年鑑》は、5期しか刊行されていなかったが、《申報》《申報月刊》と互いに補い合い、人口編・農業編・工業編・礦業編・水利編・建設編……(略)……などのコラムで大量の記事や論文を掲載した民国時期の代表的な年鑑として、研究者に重視されている。とりわけ《申報年鑑》に掲載された「全国戸数表」「全国人口統計表」「郵政局調査各省人口数表」「海関調査各省人口数表」などの人口統計データは、民国時期の中国人口の実態を把握する重要な資料と見なされている。本書は、《申報年鑑》の完全影印本。

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