2012年11月2日金曜日
速報[11月2日①]~これから入荷・発売する本
363267 『江漢吉金―湖北省博物館典蔵商周青銅器』
紹興博物館、湖北省博物館 編 文物出版社 2012年5月刊 6,720円
2012年5月1日、紹興博物館と湖北省博物館の共催により、紹興博物館で開かれた展覧会「江漢吉金―湖北省博物館典蔵商周青銅器特展」は、湖北地区で出土された50余件の国家一級文物を含む93件の商周青銅器が展示され、数多くの観客を感嘆させた。……(略)……本書は、大量のカラー写真を配し、「江漢吉金―湖北省博物館典蔵商周青銅器特展」の展示品を紹介する。
363266 『韓昌黎詩集編年箋注(全2冊)』
[清] 方世擧 著/郝潤華、丁俊麗 整理 中華書局 2012年5月刊 3,780円
清代学者方世擧(1675-1759)により編纂された《韓昌黎詩集編年箋注》12巻は、前人の研究成果を踏まえ、編年体の形式で韓愈のすべての詩作に校勘・注解を加える韓愈詩集の最善本として後世の韓愈研究に大きな影響を与えた。本書は、《韓昌黎詩集編年箋注》12巻に更に整理・標点・校勘・正誤を加えるほか、一部の固有名詞に「専名線」を付す。
363265 『六書故』
[宋] 戴侗 撰/党懐興、劉斌 点校 中華書局 2012年5月刊 9,765円
宋末元初の言語学者戴侗(1200-1284)の著述《六書故》は、漢字の象形・指事・形声・会意・転注・假借の「六書」理論に基づき、数・天文・地理・人・動物・植物・工事・雑・疑など9つの部に分けて漢字を分析する字書である。多くの言語学資料を保存しているほか、文字収録、体裁、論述などの面において新しい理念が多く見られ、後世の文字学・音韵学・訓詁学の研究に多大な影響を与えたため、中国文字学史上で極めて独特な地位を占めている。本書は、《六書故》の整理点校本。
363312 『内務部古物陳列所書画目録(全5冊)』
何煜、謝剛国、呉瀛 編 上海辞書出版社 2012年6月刊 20,160円
清代宮廷内務府に管理された夥しい数の文物は、辛亥革命後、次第に民国政府内務部に移管された。1913年に創設された内務部古物陳列所は、それぞれ承徳行宮と沈陽奉天行宮から北京に運ばれたあわせて234,000余点の書画文物を記録し、1914年に《内務部古物陳列所書画目録》を作成した。各書画作品の作者・名称・サイズ・材質・内容・款識・題跋・印鑑・収蔵印記などが年代順に詳細に記載され、資料価値が極めて高い。本書は、《内務部古物陳列所書画目録》の影印本。
363310 『盛京故宮書画録(全2冊)』
金梁撰 上海辞書出版社 2012年6月刊 9,450円
清代の盛京(沈陽)故宮には、夥しい数の文物が収蔵されていた。清末に盛京故宮の文物を管理した画家金梁(1878-1962)が1913年に作成した《盛京故宮書画録》は、盛京故宮翔鳳閣に収蔵されている唐・五代・宋・元・明・清の書画作品から精選された400余幅の逸品を、作者・名称・サイズ・材質・内容・款識・題跋・印鑑・収蔵印記などの面から紹介する貴重な資料集である。しかし、この書画録に収録された作品の一部は、盛京故宮の文物が北京に運ばれた後に編纂された《内務部古物陳列所書画目録》に掲載されていないため、関係者に盗まれたではとの疑惑が浮上したが、その真相が闇に消え、中国現代文物史上の大きな懸案の一つとなっている。本書は、《盛京故宮書画録》の影印本。
363327 『耕堂劫後十種(全10冊)』
孫犁著 人民文学出版社 2012年4月刊 12,600円
本書は、現代中国の著名な作家、「荷花淀派」の創始者である孫犁(1913-2002)が、自身の文学創作を20年ぶりに再開した1976年から1995年までに創作した散文集《晩華集》《秀露集》《澹定集》《尺沢集》《遠道集》《老荒集》《陋巷集》《無為集》《如雲集》《曲終集》を収録する。
363304 『明清北京城図』
徐蘋芳著 上海古籍出版社 2012年5月刊 8,400円
中国考古学界元理事長徐蘋芳(1930-2011)は、元大都、金中都、杭州南宋臨安城、揚州唐宋城などの考古発掘を主宰した著名な考古学者である。《徐蘋芳文集》の第二巻である本書は、豊富な文献資料に綿密な考証を加えて作成された総図《明北京城復原図》《清乾隆北京城図》及び附表《明北京城復原図坊巷胡同地名表》《明北京城復原図建置資料表》から構成され、明清北京都市構成の研究にとって貴重な参考資料である。