2012年11月28日水曜日

11月27日の新着書~『小川尚義論文集 日本統治時代における台湾諸言語研究』『チベット人の民族意識と仏教』他

 
【和書】

「チベット高原の片隅で」
    阿部治平著 連合出版 2,310円
  *2010年9月、青海省政府は、学校で教師が使う言葉は全面的に漢語にする、との通達を出しました。すでに中国で、「モンゴル語を話せないモンゴル人」が生れたように、漢語の国際化という大国意識の下で「チベット語を話せないチベット人」が作られようとしています。著者は、中国に住んで13年。青海省の大学でチベット学生らに日本語を教えてきました。漢人の大移住、生態移民、地震と洪水、砂漠化など、学生たちとの交流を通して、移り変わるチベット人の生活環境をつぶさに報告します。

「20世紀におけるモンゴル諸族の歴史と文化」
    B.フスレ、今西淳子 編著 風響社 10,500円

「小川尚義論文集 日本統治時代における台湾諸言語研究」
    林初梅編 三元社 12,000円
  *19世紀末、日本統治時代に台湾にわたった言語学者・小川尚義の台湾諸言語研究は、今なお、その輝きを失うことなく、大きな影響を与え続けている。本書は、各種雑誌に発表された短編論文を網羅し、小川の生涯を費やした比類なき丹念な研究活動の全貌を蘇らせる。

「粥百選:精進粥・中華粥とおかず100+20」
    高梨尚之、翠香園 著 東京書籍 1,680円

「古都洛陽と唐宋文人」
    中尾健一郎著 汲古書院 10,500円

「世界のかわいいレース:世界のレース、アンティークレース、機械レース、作家のレースなど」
    矢崎順子編 誠文堂新光社 1,890円

「チベット人の民族意識と仏教 その歴史と現在/ブックレット《アジアを学ぼう》」
    日高俊著 風響社 735円
  *中国の仏教弾圧により民族意識は強化され、チベット仏教の平和思想ゆえ独立運動は抑制される。政治と宗教の奇妙な対立の構図を検証。

「中国デザイン関連法:実務に役立つ!主要判決がわかる!」
    韓登営、藤本昇、権鮮枝、野村慎一 著/森智香子 編著 発明協会 3,675円

「中国特許出願実務入門」
    北京三友知識産権代理有限公司編著/畠山敏光訳/酒井宏明監修 発明推進協会 3,570円

「図書大概」
    大沼晴暉著 汲古書院 8,400円

「本朝漢詩文資料論」
    後藤昭雄著 勉誠出版 10,290円
  *日本文学史における漢詩文資料の位置は、研究の深化により、かつての和文中心の文学史観に再考を齎すほどの大きさをもって立ち現れてきている。しかし、いまなお多くの資料が等閑に付され、また、活用の頻度も限られたものとなっている。新出資料や佚文の博搜、既存資料の再検討など、漢詩文資料の精緻な読み解きの方法を提示、平安朝文学史に当該資料を鮮やかに位置づける。

「もっとアジアを学ぼう 研究留学という生き方/ブックレット《アジアを学ぼう》」
    水口拓寿、胎中千鶴 編 風響社 735円


【輸入書】

365054「荆楚長歌:九連墩楚墓出土文物精華」
    山西博物院、湖北省博物館 編著 山西人民出版社 8,400円