2009年1月22日木曜日

速報[1月22日④]~『漢語方言地図集(全3冊)』

313687 『漢語方言地図集(全3冊)』
    曹志耘 主編 商務印書館 2009年2月刊 83,160円
 統一規格の現地調査に基づき、編集された20世紀の漢語方言の基本的様相を全面的に反映する、全くオリジナルな、はじめての方言特徴地図集。中国国内外の34の大学と研究機関、57名の研究者が7年の歳月をかけて、全国930の地点を実地調査し、510枚の方言地図を作製・収録。
 方言地図は言語研究の重要な手段の一つであり、広範な地域の、数多くの方言現象の様相、分布状況といった面を記述し、可視化し、保存する上で、決定的な役割を果たす。方言特徴の分布図は方言地図の基本的形式であり、また言語地理学、歴史言語学、社会言語学、言語類型論などによる言語研究を行う上での基礎となる。
 調査地点は全部で930。香港、マカオ、台湾を含む全国各地に及び、東南地区は一つの県につき一地点である。省級市及び方言区の代表地点となっている都市以外の地点は、すべて農村の方言を調査対象とした。インフォーマント(言語資料提供者)は1931-45年に生まれた男性であることを基本とする。調査表は、全部で1005の調査項目が収録されている『漢語方言地図集調査ハンドブック』を研究チームにより編纂し、用いた。伝統的な手書きによる記録の他、デジタル録音で全ての調査項目の音声データを録音した。あらゆる調査データは入力、校正を行い、全部で930の地点の「漢語方言地図集データベース」を構築した。そしてNFGISの全国地図データベース及びArcView9.1地図作成ソフトを利用して、「漢語方言地図集情報システム」を立ち上げ、このシステムを基に、方言地図作成作業を進めた。
 調査結果に基づき、全ての調査項目の中から、最も価値があると思われる510の地図項目を選抜し、510枚の方言特徴分布地図を作成し、音声、語彙、文法の3巻とした。各巻の地図の分類法及びそれに属するものの数量は以下の通りである。
音声巻205枚:音類地図160(規則地図23、代表字地図137)、特字地図32、音価地図13
語彙巻203枚:語形地図188、語義地図6、分合地図4、総合地図5)
文法巻102枚:文構造地図51(普通話による項目の地図29、方言による項目の地図22)、文法語地図39、総合地図12


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