2009年1月7日水曜日

近日入荷『東観漢記校注』~入手困難となっていた代表的版本の出版~

 
『東観漢記校注(全2册)(中国史学基本典籍叢刊)』
  (東漢)劉珍等撰 呉樹平校注 中華書局 2008年12月刊 6,321円

《東観漢記》は後漢・明帝の創修、安帝・桓帝により続修されたため班固・劉珍・蔡邑など前後十数人におよぶ作者によって書きつがれた同時代史料。《史記》《漢書》と合わせ「三史」と称された時期もあり、《後漢書》をはじめとする諸史料の元にもなった。のち《後漢書》が盛行とともに散逸、乾隆年間に『四庫全書』作成の折、『永楽大典』等より断片を拾集、二十四巻の輯本となった。
呉樹平著『東観漢記校注』(中州古籍出版・1987)は校勘・詳細な注釈が加えられており、代表的な版本として漢・三国時代研究における必備書とされているが、版元品切れとなり入手困難な状況が続いていた。刊行より20年を経て、このたび「中国史学基本典籍叢刊」の一つとして中華書局より出版されることとなり、得難い版本が入手可能となった。縦組繁体字本。

*近日入荷予定。ご予約承り中!

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