2009年1月8日木曜日

『徐陵集校箋』 ~徐陵研究に大きく寄与する、最も完全な箋注本~

『徐陵集校箋(全4冊)(中国古典文学基本叢書)』
  (陳)徐陵撰・許逸民校箋 中華書局 2008年8月刊 9,324円

同時代の庾信と並び称される陳の詩人・徐陵(507-583)。《玉臺新詠》の編者・駢文家としても知られ、陳の詔勅や檄文の多くはその手になったものといわれる。近年盛んな庾信研究に比して、徐陵についての研究は少ない。
本書は、明・清の輯本を採用せず資料を新たに収集、整理・校勘を施した新輯本。各篇に解題・箋注・集説を付け、底本と校本など出典を明記する。巻末に書目著録・版本序跋・伝記資料・歴代評論・年譜などを附し、徐陵の人物像も明らかにする。現在最も完備された箋注本と位置づけられ、徐陵そして魏晋南北朝時代研究にも大きく寄与する。縦組繁体字本。

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