2009年1月22日木曜日

速報[1月22日③]~『上海博物館蔵戦国楚竹書(七)』

312063 『上海博物館蔵戦国楚竹書(七)』
    上海古籍出版社 2009年1月刊 25,200円
 本書は、上海博物館に収蔵されている下記の5篇の戦国楚竹書を収録する。《武王践阼》(陳佩芬釈文考釈,15簡):武王が師尚父の教えた丹書に従い、自戒の銘器を鋳造した史実を記述。《大戴礼記・武王践阼》篇の関係記載に合致。《鄭子家喪》(陳佩芬釈文考釈,甲乙両本各7簡):晋が楚の大軍に包囲された鄭を助けるため出兵し、両棠で楚と激戦した史実を記述。《君人者何必安哉》(濮茅左釈文考釈,甲乙両本各9簡):范乗遂が、私欲に耽り政事を荒廃させた君主を諌めた史実を記述。《凡物流形》(曹錦炎釈文考釈,甲本30簡,乙本21簡):自然の法則と人間との関係を論述。体裁も性質も《楚辞・天問》に類似。《呉命》(曹錦炎釈文考釈,9簡):第一章は、晋君が、陳に出兵した呉に調停の使節を送り、呉軍に撤退をさせた史実を記述し、第二章は、呉王の使節が周天子に労を報告した史実を記述。

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