2012年10月17日水曜日

速報[10月17日④]~これから入荷・発売する本


368324 『永楽大典(全11冊)』
    [明]解縉等編纂 中華書局 2012年8月刊 204,750円
 約8,000種の歴代の典籍を収録する中国初の百科全書式の文献集《永楽大典》は、目録60巻・本文22,877巻から構成されたが、その大半が明末の乱世に失われてしまい、現在、世界各地に散在しているのは800余巻のみである。本書は、その中の813巻を影印収録する。

368330 『松遼風華―走進契丹、女真人』
    東北三省博物館聯盟編 文物出版社 2012年7月刊 12,600円
 2012年7月、東北三省博物館聯盟の主宰により、ハルピンで開かれた展覧会「松遼風華―走進契丹、女真人」は、「馬蹄征塵、故俗猶存」「琳琅環佩、平章俊味」「華服梳粧、錦繍華章」「祈願禎祥、教風愉揚」の4つのテーマに分け、遼金時期の精美な文物200余点を展示し、当時の契丹・女真王朝の政治・経済・軍事・文化・宗教・習俗などを再現し、好評を博した。本書は、大量のラカー写真を用い、この展覧会のすべての展示品を紹介する。

368341 『北京人民芸術劇院演出劇本選(1952-2012)』
    北京人民芸術劇院編 北京出版社 2012年6月刊 15,120円
 1952年に創立された北京人民芸術劇院は、新中国初の国家級の劇団として、2012年までに約300の話劇を上演してきた。本書は、その中から精選された《龍鬚溝》《雷雨》《日出》《北京人》《虎符》《茶館》《蔡文姫》《駱駝祥子》《伊索》《関漢卿》《丹心譜》《小井胡同》《推銷員之死》《王昭君》《絶対信号》《紅白喜事》《狗児爺涅槃》《嘩変》《天下第一楼》《李白》《鳥人》《北京大爺》《古玩》など60の演目のシナリオを収録する。

368367 『馮子材集(全4冊)』
    [清]馮子材撰 広西師範大学出版社 2012年10月刊 予価100,800円
 馮子材(1818-1903)は、太平天国と死闘を繰り返し、様々な戦功を立てた清代後期の名将である。引退後の1884年、中法戦争(清仏戦争)が発生し、馮子材は広西提督に再起用され、ベトナム北部での戦いに当たった。1885年の鎮南関戦役では、重火器をそろえたフランス軍に対し、矛を持って接近戦を仕掛けて大勝を収めたため、国民的な英雄となった。本書は、馮子材の著述《征南輯略》と《軍牘集要》の光緒刊本を影印収録する。ともに馮子材の軍事関係の文章や中法戦争関係の奏議・廷議・公文書が数多く収載されており、史料性が高い。

368368 『檆湖十子詩鈔』
    [清]張凱嵩輯 広西師範大学出版社 2012年10月刊 予価33,600円
 清代後期の広西巡撫張凱嵩により編纂された詩集《檆湖十子詩鈔》(《杉湖十子詩鈔》とも称される)は、汪運の《剣鋒詩鈔》、楊継栄の《柳塘詩鈔》、商書濬の《麓原詩鈔》、曾克敬の《芷潭詩鈔》、朱琦の《伯韓詩鈔》、龍啓瑞の《翰臣詩鈔》、彭昱堯の《子穆詩鈔》、李宗瀛の《小廬詩鈔》、趙徳湘の《澹仙詩鈔》、黄錫祖の《香圃詩鈔》など、道光・同治時期の著名な文人10人の詩集を収録する。彼らは、いずれも広西の出身或は広西と密接な関係を有する人であるため、《檆湖十子詩鈔》は、《三管英霊集》とともに晩清時期の広西詩壇の状況を反映する詩集として重視されている。本書は、同治7年(1868年)桂林三余堂蔵版《檆湖十子詩鈔》の影印本。

368369 『缾山全集(全2冊)』
    曾鴻燊撰 広西師範大学出版社 2012年10月刊 予価67,200円
 《缾山全集》10巻は、清末民初の壮族詩人曾鴻燊の文集である。第1巻から第8巻までは、1,200余首の詩作を収録しており、その題材は紀行・詠史・抒懐・感事・贈答・題画など様々であり、内容は甲午戦争・辛亥革命・粤桂大戦・淞滬抗戦などの広範囲にわたる。第9・10巻は「擬中国大皇帝向日本布告各国君主檄文」「擬広西公民反対帝制勧告各省公侯将帥父老独立書」「孔孫一系之我見」「字体変通之意造」などを含む曾鴻燊のすべての文章を収録する。本書は、民国年間の《缾山全集》抄本の影印本。

368373 『満鉄調査報告・第6輯(全25冊)』
    遼寧省档案館編 広西師範大学出版社 2012年12月刊 予価378,000円
 ……(略)……本輯は、満鉄天津事務所調査課・満鉄産業部・満鉄弘報課が1936・1937年に提出した報告書から構成される。その内容は、当時の東北や華北地区における農業・砿業・化学工業・交通・財政・文化・衛生状況などに及ぶ。