2012年10月5日金曜日

速報[10月5日②]~これから入荷・発売する本


367859 『大戴礼記補注(拠清乾隆至嘉慶年間曲阜孔氏儀鄭堂=軒孔氏所著書本)(1函4冊)』
    [漢]戴徳編、[清]孔広森撰 黄山書社 2012年8月刊 53,760円
 《大戴礼記》は、東漢中期の儒学者戴徳により編纂された資料集である。85の篇から構成されていたが、唐代以降は、「主言」「諸侯遷廟」「諸侯衅廟」「朝事」「公符」「五帝徳」「帝系」「夏小正」「哀公問」「礼三本」「礼察」など39篇しか残されていない。戦国から漢代までの儒家の言論を記録する早期儒学の基本資料であるため、歴代の儒学者に重視されており、関係する研究著作が数多く刊行された。その中、清代中期の著名な儒学者孔広森(1752-1786)の著述《大戴礼記補注》は、最も優れるものと見なされている。本書は、その影印本である。《珍稀古籍善本叢刊》シリーズの1点。

367860 『春秋経伝集解(宋刊巾箱本)(1函8冊)』
    [春秋]左丘明撰、[晋]杜預注 黄山書社 2012年8月刊 88,200円
 春秋時期魯国の学者左丘明の著述《春秋左氏伝》(《左氏春秋》《左伝》とも称す)は、孔子の《春秋》を解釈する中国最初の編年体史書であり、《穀梁伝》《公羊伝》と並ぶ「春秋三伝」の一つであり、儒学の形成・発展に極めて重要な役割を果たした。数多くの《春秋左氏伝》研究著作の中、晋代の軍事家・学者杜預(222-285)の《春秋経伝集解》は、ずばぬけるものとして高く評価されている。本書は、宋代刊本《春秋経伝集解》の影印本である。《珍稀古籍善本叢刊》シリーズの1点。

367861 『監本附音春秋穀梁伝註疏(宋刻元修本)(1函7冊)』
    [戦国]穀梁赤撰、[晋]范寧集解 黄山書社 2012年8月刊 53,760円
 戦国時代魯国の学者穀梁赤の著述とされる《春秋穀梁伝》は、主に語録体や対話文体で《春秋》の義例を解釈しており、記述する年代は、魯隠公元年から魯哀公14年までであり、「春秋三伝」の一つとして、《左氏春秋》《公羊伝》と併称されている。晋代の儒学者范寧(339-401)の著述《春秋穀梁伝註疏》は、《春秋穀梁伝》研究の重要な著作である。本書は、《監本附音春秋穀梁伝註疏》(宋刻元修本)の影印本である。《珍稀古籍善本叢刊》シリーズの1点。

367862 『荀子(宋刻本)(1函7冊)』
    [戦国]荀子撰、[唐]楊倞注 黄山書社 2012年8月刊 83,160円
 《荀子》は、勧学・修身・不苟・栄辱・非相・非十二子・仲尼・儒効・王制・富国・王覇・君道・臣道・致士・議兵・疆国・天論・正論・礼論・楽論・解藪・正名・性悪・君子・成相・賦・大略・宥坐・子道・法行・哀公・堯問など32篇に分け、戦国時代の思想家荀子(前313年―前238年)の思想や学術主張を記述する儒学の基本典籍の一つである。唐代の学者楊倞の《荀子注》は、《荀子》の最も古い注本として研究者に重要視されている。本書は、宋代刊本《荀子注》の影印本である。《珍稀古籍善本叢刊》シリーズの1点。

367863 『春秋公羊経伝解詁(宋淳熙撫州公使庫刻紹熙4年重修本)(1函5冊)』
    [戦国]公羊高撰、[漢]何休解詁 黄山書社 2012年8月刊 57,960円
 戦国時代斉国の学者公羊高の著述とされる《春秋公羊伝》は、問答の形式で《春秋》の「微言大義」を解釈しており、記述する年代は、魯隠公元年から魯哀公14年までであり、「春秋三伝」の一つとして、《左氏春秋》《穀梁伝》と併称されている。数多くの《春秋公羊伝》研究の著述の中、東漢何休の《春秋公羊解詁》、唐代徐彦の《公羊伝疏》、清代陳立の《公羊義疏》は、評価が最も高い。本書は、《春秋公羊解詁》宋代刊本の影印本である。《珍稀古籍善本叢刊》シリーズの1点。

367864 『金石録(宋淳熙竜舒郡斎刻本)(1函5冊)』
    [宋]趙明誠撰 黄山書社 2012年8月刊 57,960円
 北宋の学者趙明誠が妻の李清照 とともに鼎彝石刻の拓本を大量に蒐集し、編纂した《金石録》は、古代中国における最も重要な金石学の専門著作の一つである。欧陽修の《集古録》の体裁に沿い、目録と辨証の二部分に分け、前人の金石関係の著述及び引用史籍の誤りや不備などを訂正するほか、多くの史料を引用・保存し、学術価値が高い。本書は、《金石録》宋代淳熙刻本の影印本である。《珍稀古籍善本叢刊》シリーズの1点。

367865 『周易伝義(明正統12年司礼監刻本)(1函11冊)』
    [宋]程頤・朱熹撰 黄山書社 2012年8月刊 93,870円
 《周易》研究史上において、北宋の理学者程頤の《伊川易伝》と朱熹の《周易本義》は、極めて重要な地位を占めているため、明代にはこの両者の合編本《周易伝義》が刊行された。本書は、《周易伝義》明代正統刻本の影印本である。《珍稀古籍善本叢刊》シリーズの1点。

367866 『書集伝(明正統12年司礼監刻本)(1函6冊)』
    [宋]蔡沈撰 黄山書社 2012年8月刊 B5 線装 価格75,600円
 「四書五経」の一つ《尚書》は、中国最古の史書であるが、難解な部分が多いため、漢代以降の2,000年にわたり、夥しい数の《尚書》注釈や研究著作が刊行された。その中、北宋の学者蔡沈(1167-1230)の《書集伝》は、宋代《尚書》研究の到達点を示す力作として、朱熹などの学者から極めて高い評価を受けている。本書は、《書集伝》明代正統刻本の影印本である。《珍稀古籍善本叢刊》シリーズの1点。

367867 『詩集伝(明正統12年司礼監刻本)(1函6冊)』
    [宋]朱熹撰 黄山書社 2012年8月刊 88,200円
 《詩集伝》は、宋代の儒学大家朱熹の《詩経》研究の代表作であり、それまでの古注の道徳的解釈に対して、人情のあるがままに基づいて《詩経》本来の心を探ったものとして、後世の《詩経》研究に大きな影響を与えた。巻頭に付している朱熹が淳熙4年に著述した序文及び本文の絵画や朱・墨・藍三色の批注も朱熹研究の重要な資料と見なされている。本書は、《詩集伝》明代正統刻本の影印本である。《珍稀古籍善本叢刊》シリーズの1点。

367868 『南華真経(宋刻本)(1函5冊)』
    [戦国]荘周撰、[晋]郭象注 黄山書社 2012年8月刊 62,160円
 戦国中期の哲学家・思想家荘子の「無為自然」を中心とした思想は、中華文明の形成や発展に極めて大きな影響をもたらした。荘子の著書と言われる内篇7篇・外篇15篇・雑篇11篇から構成される《荘子》は、唐天宝年間以降、荘子が「南華真人」と崇められると共に、《南華真経》と呼ばれるようになった。夥しい数の《荘子》研究著作の中、晋代の玄学者郭象(252年-312年)の《荘子注》は、独特の地位を占めるものとして評価されている。本書は、《荘子注》宋代刻本の影印本である。《珍稀古籍善本叢刊》シリーズの1点。