2009年3月5日木曜日

速報[3月5日①]~これから入荷・発売する本

315002 『廃名集(全6冊)』
    北京大学出版社 2009年1月刊 17,325円
 廃名(本名・馮文炳、1901-1967)は、極めて独特の表現手法で多くの詩歌や小説を創作した著名な作家であり、現代中国の詩壇において廃名の新詩は、無視できない存在。本書の上編は、廃名が1922年から1948年にかけて創作した小説・文・詩・論を、下編は、1949年以降の作品を収録する。すべての作品には、版本や創作年代などを紹介する「題注」を付す。

314680 『蔚県碑銘輯録』
    広西師範大学出版社 2009年5月刊 予価67,200円
 河北省張家口地区の蔚県は、「素為臨辺用武之地」として中国の軍事史・社会史において重要な地位を占めている。本書は、蔚県各地に散在している唐代墓誌、遼金経幢及び明・清・民国の様々な石刻を収録し、長城沿線の辺疆歴史の研究に重要な資料を提供する。

315003 『宋文通論』
    上海人民出版社 2008年12月刊 9,450円
 宋代文学は、中国古代文学の重要な構成部分であるが、全面的に宋代の文章を論述する著作は殆どなかった。本書は、綜論部分で宋文の発展の社会・政治・文化的環境、宋文の風格の形成や繁栄の原因、道と文・駢文と散文・難と易をめぐる宋人の争論、宋文が元明清各代の文体に与えた影響、宋文の対外的伝播などを、専論部分で宋代の律賦や四六文などの文体を論述する宋文研究の力作であり、学術的レベルが高い。

314685 『潮汕僑批集成 第2輯 (全35冊)』
    潮汕歴史文化研究中心編 広西師範大学出版社 2009年8月刊 予価525,000円
 「僑批」とは、1930年代から1980年代に東南アジア諸国の潮汕地区出身の華僑が故里に送金する際に使った、「封」「信」「回批」「票根」などさまざまな形の振込書類を指す。「僑批」には、送金者と受取人の姓名や住所、送金の種類と金額などが明記されているほか、送金者の簡略なメッセジーも付いているため、華僑史・金融史・郵政史・交通史・対外経済貿易史及び中国近代史研究の貴重な資料と見なされている。本書は、25,700余件の「僑批」を収録する。

314686 『徽州文書 第3輯 (全10巻)』
    広西師範大学出版社 2009年4月刊 予価315,000円
 徽州文書は、歴代の徽州の人々が生産、商業及び日常の暮しに使っていた契約書・領収書・記録などの書類であり、その発見は、20世紀において甲骨文・漢晋簡帛・敦煌文書・明清档案に続く中国歴史文化上の第五大発見と見なされている。《徽州文書》第1輯・第2輯に続いて刊行される本輯は、安徽大学徽学研究中心の「伯山書屋」に収蔵されている、徽商文書3戸・祁門文書3戸・黟県文書1戸・績渓文書2戸・浙江淳安文書1戸・浙江遂安文書1戸を含む83戸の徽州文書5,060通を収録する。...(続き)

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