2009年3月16日月曜日

『ヌルハチの都 満洲遺産のなりたちと変遷』~瀋陽のなりたちと変遷を、建築学的視点から再現

 
『ヌルハチの都 満洲遺産のなりたちと変遷』
  三宅理一著 ランダムハウス講談社 2009年2月刊 2,730円

「満洲国」で「奉天」と呼ばれた古都・瀋陽は清朝の前身「後金」ヌルハチ時代の都であった。本書は16年もの歳月をかけた緻密なフィールドワークによって、都の成り立ちと変遷を再現。紫禁城や江戸時代の日本と比較しながら、壮大な考察を繰り広げる。また、清朝当時の地図、建築物の図面、参考文献の図版、写真家・平剛(たいら・たけし)による写真、朝鮮通信使の行路など、180点におよぶ資料を掲載。著者は建築史・遺産学を専攻、瀋陽故宮のユネスコ文化遺産登録にあたり大きく貢献した。

《 主 要 目 次 》
第1章 ヌルハチとマンジュ国
第2章 フェアラ築城
第3章 ヘトアラ造営とアイシン国の開国
第4章 遷都の時代 サルフから東京城へ
第5章 瀋陽大改造
第6章 瀋陽の空間構造
第7章 故宮の建築
第8章 陪都・瀋陽と乾隆帝
第9章 皇帝の陵墓
第10章 満洲人のすまい

0 件のコメント: